憲法Caffè

埼玉総合法律事務所の所員が、憲法に関わる催しや学習会のお知らせ、感想、考えていることなどを、随時アップします!

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スタッフブログ

「みんな違って、みんなイイ。」

「みんな違って、みんなイイ。」

私が初めて憲法を学んだ先生(イトマコ先生)が憲法13条の説明をしたときに、
お話になった言葉です。

初めて聞いたとき、私は、それまで順当(?)に歩んできた人生のレールから大きく外れ、
とてつもない挑戦をしようと思っていたときだったので、
この言葉に勇気づけられ、背中を押された気がしました。

いまは仕事と家事・育児に追われ、時間に余裕のない日々を送る中、
子供の理不尽な言動や家族とのイザコザにイライラしがちですが、
この言葉を思い出して一呼吸。

時間的な余裕が無くても、気持ちの余裕を呼び起こす、おまじないの言葉です。

(弁護士 南木)

「A NEW STYLE・・・」

今も変わらずに何度も聞いている曲があります
学生のころから好きで、今も大好きなアーティストさんの少し前のアルバムの中の曲です

戦争や社会情勢の歌詞ですが現代の多くの国際的な問題が描かれています
「貧困は差別へと 怒りは暴力へと」「ひび割れた原子力(NUCLEAR POWER)」「払うべき代償は高く」
「受け入れるか 立ち向かうか どこへも逃げ出す場所は無い」
「自由はシステムに組み込まれ」「正義はバランスで計られ」
「受け止めるか 立ち止まるか どこへも隠れる場所は無い」

平和だと思っていた日本も毎日暗く悲しいニュースが舞い込んでくるような現代
そして世界のどこかで現実に紛争が起きています
自分のことだけではなく常に世界に意識を向けなきゃダメだとこの曲を聞くと私は考えるのです

(事務局 T)

【開催日:3月12日(火)】埼玉弁護士会 憲法と人権を考える市民のつどい

埼玉弁護士会では、毎年、憲法と人権を考える市民のつどいを開催しています。
今年は、戦場カメラマン・ジャーナリストの渡部陽一さんをお招きし、

「テレビでは報道されない戦争の悲劇と現地の人々の声」とのテーマで講演を行っていただきます。

【日時】3月12日(火) 開場18時 開演18時30分
【場所】埼玉会館小ホール
なお、入場は無料、予約は不要です。

ぜひご来場下さい。

弁護士 德永 美之理

「沖縄県民投票」

米軍普天間基地の辺野古移設を巡る沖縄の県民投票が2月24日に行われた。
投票率は52.48%、反対は7割を超えた。
しかし、法的拘束力はなく、政府はこのまま推進する見通しだという。
民意とは何か。
見守って行きたいと思う。

事務局 A

「逮捕の重み」

警察に逮捕された人の中には、被疑事実を争い続けて、最終的には不起訴となり、釈放される人も少なからずいます。
そして、そういった人の多くは、釈放後、裁判にかけられずに済みます。

それでも、逮捕された段階で被疑者として実名報道されることがあります。
今の日本社会おいては、逮捕されれば、その時点で犯罪者として扱われる、そうでなくても、よくない目で見られるような風潮があるように思います。

また、逮捕されれば少なくとも3日間身柄が拘束されます。
仕事をしている人は、結果として3日間無断欠勤となってしまう可能性があります。
3日無断欠勤すれば、やめてもらう、というような会社もあるでしょう。
しかもその理由が、「警察に逮捕された」というものであれば、なおさら、取引先や社会の目を気にして、やめてもらいたいと思う会社も多いでしょう。

3日間身柄を拘束される不利益はこのような労働関係にとどまりません。
今の日本社会では、その人が罪を犯してなくても、逮捕された段階で、社会的地位を失うなど多大な不利益を被る可能性が高く、逮捕されることに対するリスクはあまりにも高すぎます。
それにもかかわらず不起訴で釈放された後は、必ずしも身柄拘束されていことに対する補償があるとは限りません。
逮捕時に実名報道された被疑者が不起訴で釈放されたことが、必ずしも報道されるとは限りません。

逮捕状を請求する捜査機関も、逮捕状を出す裁判所も、事件を報道する報道機関も、もっとこのあたりを考えるべきだと思います。

(弁護士 鈴木満)

「歴史は縦と横で見る」

外国人労働者の受け入れが拡大されるという。人手不足が待ったなしの状態だから、ということである。
歴史は縦と横で見る、という話を聞いたことがある。
自分の国の歴史だけではなく、横を見て他の国が日本に先行していれば、その国の歴史をみることで、日本の将来を見通すことができるという意味である。
欧州は、日本より、かなり早く労働力不足に陥り、それを外国人労働者で補った。
欧州は、来欧した外国人労働者を、自らと同じ仲間として遇してこなかった。それが、国内に貧困を生み、言葉の壁を作り、テロの温床となって、外国人を手前の都合で使ってきた自分たちに報いとして返ってくる。
日本も同じ道を歩もうとしている。
(弁護士 髙木太郎)

1月17日

今年の1月17日で阪神淡路大震災から24年が経ちました。
私は生まれも育ちも埼玉なので、被害はありませんでしたが、当時受験勉強をしていたので、この震災で進学できなくなった子供がたくさんいるのだろうな、と何不自由なく暮らしている自分がどれほど幸せなのか、感謝し反省したことを思い出します。
その後も災害がいくつも起こりました。幸い私は被災したことはないのですが、災害により人生が変わってしまった方も多いと思います。
改めて、今の幸せに感謝し、みんなが幸せに暮らせるよう、困っている人を放っておかない優しい社会になってほしいと思いました。
(事務局 S)

公然と嘘をつく人たち

現職自衛官が、秘密漏えいの嫌疑をかけられたえん罪事件を担当してい
ます。

2014年12月に河野統合幕僚長が米軍高官と密談をした内容を記載
した議事録が、2015年9月2日の参議院の委員会で公表されました。
内容は、未だ集団的自衛権の行使を認める自衛隊法等の改正案すら国会
に提出されていない段階で、憲法に基づくシビリアンコントール下にい
るはずの自衛隊のトップが、米軍高官に2015年夏までに憲法9条違
反の自衛隊法等の改正を約束したり、国内の基地へのオスプレイ配置に
反対しているのは一部の活動家のみであると、国民・市民を敵視するも
のでした。

委員会で議事録を公表されてから約10日の間に、安倍首相、中谷防衛
大臣、河野統合幕僚長は委員会で指摘された議事録の存在を否定しまし
た。

ところが、政府、防衛省、自衛隊のトップが口を合わせて存在しないと
説明した議事録を漏えいしたとして、現職自衛官が取調べやポリグラフ
検査を受けたり、無関係の実家まで捜索・差し押さえされた事件が発生
しました。

普通に考えると、「議事録」が存在しない以上、「秘密」も存在しない
ことになり、「秘密」が存在しなければ、「秘密の漏えい」も存在しな
いことになるので、何人にも秘密漏えいの疑いをかけることはできませ
ん。ところが、自衛隊内で、犯人探しが始まっていたのです。

この間、民事訴訟手続の中で、自衛隊内では、議事録が委員会で公表さ
れた翌日9月3日には、安倍首相、中谷防衛大臣、河野統合幕僚長が口
裏を合わせて存在しないと説明した防衛省内の「議事録」と委員会で公
表された「議事録」を照らし合わせて同一の文書の可能性が高いと判断
されたうえで、情報漏えいの捜査が行われていることがわかりました。

では、なぜ、安倍首相、中谷防衛大臣、河野統合幕僚長は、口を合わせ
て、防衛省内に厳然として存在する「議事録」が存在しないと、うその
説明をしたのでしょうか。

答えは簡単です。

この議事録の中には、政府が国民の意見などまったく考えていないこと、
憲法とシビリアンコントロールの下にいるはずの自衛隊のトップがオス
プレイの配置に反対する市民のことを不安を煽る活動家だと敵視してい
ること、自衛隊のトップが多くの沖縄県民が反対する辺野古新基地移転
につき、安倍首相が強力に推進するので方針に変更はないと伝えている
ように、国民に知られたくない安倍首相や自衛隊のトップの本心が克明
に記載されているからです。

国民主権の下、私たち国民が政治家の本心を知ることは、今後、彼らが
どのような社会を作ろうとしているのか、それをどのようなワンフレー
ズで簡略化して誤魔化そうとしているのか掴むことができる重要な機会
です。防衛省・自衛隊は、安倍首相たちが存在しないと嘘をついた「議
事録」を漏えいしたとして、自衛隊内部では違法捜査を続けていたので
すから、捜査が適法だと主張するのであれば、速やかに「議事録」を国
民に開示すべきでしょう。

憲法という日本国の最高のルールを守らない安倍首相の下、行政文書の
改ざん・隠ぺい、厚生労働省のデータ改ざん、権力者に近い人物に対す
る利益誘導などの忖度の蔓延だけでなく、民間でも大企業である自動車
メーカーによる検査データの改ざんなど、ルールよりも自分の方が偉い、
ルールよりも不正に利益をあげることの方が大事という事件が続出して
います。

ルールを守らない社会で、常に被害を被るのは、私たち市民です。

憲法が活かされていない今だからこそ、これ以上、アンフェアで、おか
しな社会にならないように、憲法を活かした暮らしを実現する地道な取
り組みが重要だと思います。

弁護士 伊須慎一郎

 

 

できることからコツコツと

唐津焼の手びねり体験でお茶碗を作り、

「9条は世界の宝」と書き入れました。

毎日おなかいっぱい、ご飯が食べられる。

ありがたいことです。

(事務局 M)

9条俳句事件

三橋公民館だよりに俳句掲載を拒否された女性が、さいたま市を相手どり、俳句掲載と損害賠償を求めた事件です。最高裁判所は、2018年12月20日、当事者双方の上告を棄却し、さいたま市の俳句掲載拒否を違法とした東京高裁の判決が確定しました。

この最高裁の決定を受け、さいたま市は、次のような記者会見を行いました。
さいたま市として,
➀最高裁判決を真摯に受け止め謝罪する。
➁生涯学習充実の点,被害者の気持ちなどに配慮し,俳句掲載をする。
➂今後,住民に公民館だよりの編集権を開放するなどを一つの検討課題として社会教育に対してもしっかり取り組む。

原告の俳句掲載請求は、訴訟の中では認められませんでしたが、憲法、社会教育に携わる学者を含めた市民を巻き込んだ長い運動の末、ようやく、実現されることになりました。
また、➂公民館だよりの編集権を住民に開放する等、社会教育に対してもしっかり取り組むという点は、成果として画期的といえます。
この事件を契機に、地域における社会教育の充実が図られればと思います。
(弁護士 谷川生子)