憲法Caffè

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「鬼滅の刃」大流行に思う
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「鬼滅の刃」大流行に思う

世間では、 「鬼滅の刃」なるテレビアニメが大流行で、この土日(10月17日、18日)には映画館に親子連れが並び、映画館から出てくる母親は涙を浮かべている、という。
「鬼滅の刃」は大正時代を想定したもので、「鬼」にされた妹を人間に戻すために、竈門炭治郎という少年が鬼殺隊という集団に入って、鬼を退治していく、という物語である。

なんでこの物語が受けるのか。
この物語では、鬼はもともと人間で、鬼のボスの血を受けると鬼になるのだが、散々悪行を働いても、退治されて消滅するときに、人間だった頃の記憶を取り戻し、なぜ、鬼になって悪行を働くようになったかが語られる。
そして悔い改めて消えていくのである。

昔からある勧善懲悪ものでは、悪は悪として成敗されて終わる。しかし、それでは、相手方である「鬼」を理解できないままであり、怖さと、異質なる者の排除の思いだけが残る。
それに対して、「鬼滅の刃」では、相手は理解できる存在となって終わる。見る側も相手を許す(行為は許せなくても)気持ちで終わることが出来る。
人々はこれを求めているのではなかろうか。

最近の世の中は自分ファーストが蔓延っていて、ギスギスしているように見えるが、人はそうではないものを求めているのだ、と思いたい。
(弁護士 髙木太郎)

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