満蒙開拓平和記念館に行ってきました⑧おわりに(弁護士深谷直史)

ふり返り

満蒙開拓平和記念館に行ってきました(その①)
満蒙開拓平和記念館に行ってきました(その②)
満蒙開拓平和記念館に行ってきました(その③)
満蒙開拓平和記念館に行ってきました(その④)
満蒙開拓平和記念館に行ってきました(その⑤)
満蒙開拓平和記念館に行ってきました(その⑥)
満蒙開拓平和記念館に行ってきました(その⑦)

12 おわりに

開拓団の資料はほとんど残っていません、長くて辛い逃避行の末に資料の多くが散逸してしまったそうです。
証言を語る人も、決して多くはありません。
しかし、数少ない証言の中でも、やはり、このような悲劇の一番の原因は「貧困」である、と語られます。

埼玉総合法律事務所では、貧困問題に長らく取り組んでいます。
誰もが個人として尊重され、健康で文化的な生活を保障される社会を実現するためでもありますが、
平和のうちに生きる権利を実現するためにも、反貧困活動を続けることは極めて重要なことなのだと改めて感じました。
そして、貧困問題に無策であった政府、自身の無策を戦争へ利用する狡猾さ、失策に責任を取らない政府、それを追認する司法などに翻弄され、苦しみ続け救済されない人々の姿を見ました。
このような人々を二度と生まないために、戦争はいけないことだと後世に語りづく大切さ、社会の課題に取り組み続ける大切さを痛感しました。

今回の訪問で、貧困問題と戦争の関係、弱き者をさらに傷つける戦争の残忍さ、恒久な平和の尊さを学びました。
みなさまも、ぜひ満蒙開拓平和記念館に足を運んでみてはいかがでしょうか。

Beautiful puffy dandelion and flying seeds against blue sky on sunny day

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