川口美貴教授が、「労働法(第8版)」を刊行された。
2015年の初版から、2017年を除いて、毎年の改定であり、そのご苦労には頭が下がる。毎年の改定は、利用する側からすれば、最新版をみれば、ほぼ時機に遅れることはないという安心感につながる。
また、本年2月に「ストライキと労働協約」について講演をする機会があったが、この本に大変お世話になった。集団的労使関係は、過去のことではなく、実は、今後重要度を増す分野なのではないか、と思っているのだが、この本は、その分野も充実している。お薦めである。
労働法なので、もしかしたら違和感を感じる人もあるかもしれませんが、GHQは日本の民主化(二度と侵略戦争を起こさない国家にする)のために、農地解放などとともに、労働分野の改革を重要視し、労基法より先に労組法を制定したのですから、とっても関係があるのです。
(弁護士髙木太郎)