憲法Caffè

埼玉総合法律事務所の所員が、憲法に関わる催しや学習会のお知らせ、感想、考えていることなどを、随時アップします!

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スタッフブログ

私たちは目的に向かって進歩しているのか?

今から10年前に、コスタリカで開催された世界反核法律家協会の
セミナーに出席しました。

その際、コスタリカの軍隊を廃棄したホセ・フィゲーレス元大統領
の妻カレン女史の次の発言がありました。

『平和は「あるもの」ではなく、我々が「作り出すもの」である。
世界は核戦争をもう繰り返さないという保証をしていない。むしろ
暴力の度合いは強くなっている。しかし、我々は暴力から目を背け
てはいけない。それが我々の責任の一部である。暴力を克服するに
は教育が非常に重要である。しかし、マスコミにも暴力が蔓延して
いるため、若者の中で暴力が生活の一部として浸透している。それ
は我々が若者に夢を与えていないからである。我々は風にそよぐ枯
れ葉ではなく、鳥のように目的をもって飛ばなければならない。我
々が認識し、目を覚まし、平和(核兵器廃絶)の種を世界に捲かな
ければならない。』

この10年間も、シリア、パレスチナ、南スーダンで市民がいとも
たやすく殺されています。

私たち日本国民が、武器・暴力による「平和」ではなく、全世界の
市民が恐怖と欠乏から逃れ、家族、友だち、社会の中で自由に生存
する権利を現実のものとするために、諦めず前進することが重要だ
と考えます。

抑止力という恐怖・暴力による均衡・支配ではなく、先進的な平和
的生存権を人類の権利とするために、私たちは大事な大事な分岐点
に立っています。

頑張りましょう。

(弁護士 伊須慎一郎)

「だるまちゃんとてんぐちゃん」

私は二人の娘たちに、考えてみると8、9年ほど、毎晩毎晩、絵本の読みきかせをしていました。

その数ある絵本の中でも、特に親子で印象に残っている一冊が、
かこ さとしさんの「だるまちゃんとてんぐちゃん」です。

絵本作家、児童問題研究家で工学博士、技術士でもあるかこさんが、
今年5月の初めに永眠されたとニュースで見た時は、とてもショックで悲しい気持ちになりました。

かこさんは、90歳を過ぎても絵本を勢力的に描きつづけていらしたようです。
92歳のかこさんは、今年2018年に、人気のだるまちゃんシリーズを3冊も発行されています。

東日本大震災と津波に被災された方々への鎮魂と慰霊、そして原発事故への警鐘の念を込めて描かれた、
「だるまちゃんとかまどちゃん」

東日本大震災と福島原発事故の被災された方々への鎮魂と慰霊の心を込めて描かれた、
「だるまちゃんとはやたちゃん」

そして、古いものへの伝承と、戦中戦後、今なお続いている沖縄の方々の苦労に対しての、謝意と応援の意を込めて描かれた、
「だるまちゃんとキジムナちゃん」

沖縄、東北地方の方々、そしてこれからの未来の子ども達に、
最期にどうしても伝えたかったことのように思えます。

かこさんはこの世を去られましたが、その思いと数々の作品は、
これからも色あせることなく、読み、語り継がれていくことと思います。
(事務局 A)

「米朝首脳会談」

昨晩、6月12日に予定されていた米朝首脳会談が中止になったとのニュースが流れました。

板門店宣言が合意された今年4月27日の南北首脳会談に続いて、
この米朝首脳会談が無事におこなわれれば、
朝鮮戦争が終結し、平和協定に進んでいく・・・、
残念ながらそう簡単にいくものではありませんでした。

朝鮮半島の状況は憲法9条の改憲議論にも大きく影響します。
「今年に終戦を宣言し、休戦協定を平和協定に転換」するとした
板門店宣言が実現することを期待し続けます。
(弁護士 佐渡島啓)

食育

以前話を聞く機会のあったシェフから・・・

ある母親からの問い
「子供に給食の方が母が作る食事よりも美味しいと言われた。料理のコツを教えて」

給食がなぜ美味しいか?みんなで食べるからなんです。
共働き・核家族というように生活形態も変わり、サザエさんのような大家族は今はめずらしいでしょう。
忙しいのはわかりますが、夕食を1時間かけて数品作るなら1品はスーパーのお惣菜をお皿に移し替えて、30分時間を作って一緒に食卓を囲む時間に充ててください。
子供一人で食事をするのではなく一緒の時間を共有するのが大切なんです。
渡されたお金でワンコイン弁当を買って一人で食べてもおいしくないでしょう?
食事が美味しいと思えるのは食事をする環境です。会話も進む、笑顔の時間ならなお楽しい・美味しいと思えるでしょう。

耳が痛くなる話でした。
共働き・核家族が増えているなか、「食にかける時間がない」というのが実情。
食べてさえくれれば・・・いろいろと忙しいから・・・という思いが心の底にあったのもしれません。
ちょっとした時間を持つ。「今日どうだった?」「学校は楽しい?」など、一日の出来事を聞いてあげること。子どもが話せる環境があること。

もっとゆとりある生活をするため・自分の理想とする暮らしをするために「食にかける時間」を減らし「働く時間」を増やす
「ちょっとした大切な時間」が「お金」と引き換えになっている現実

一人で食事はさせないよう心がけ食卓を囲みたい。
食育には家族と時間の共有が大切、そしてそのちょっとした時間と環境をできるだけ毎日つくる。
つくれるような働き方考えたい。
(事務局 T)

5.3憲法集会

九条改憲NO 平和といのちと人権を5.3憲法集会には,

6万人の市民が集まりました。

台風のような強風の中,かぜにもまけず。

PTAは強制?

先日、娘の小学校の新年度初めての授業参観と懇談会が行われました。

PTAのクラス役員決めが行われる初回の懇談会です。前日から緊張で胃の痛い思いでした。
PTAは強制加入ではないと最近知りましたが、娘の学校では全員加入が暗黙の了解となっています。

予想通り、一番大変と言われている役員が決まらず、担任の先生のくじ引きにより、私が選ばれてしまいました。
6年間のうち、いつかは何らかの役員を経験しなくてはならないので(逃げ切れるのは数人で、役員未経験者は中学校へ情報が行くらしいという噂)、
いつかはと思っていましたが、ついにそのときが来てしまいました。
フルタイムで働いているなんて断る理由になりません。

もちろんPTAの方々のおかげで学校運営がスムーズに行われているので感謝していますが、
任意加入であるはずなのに加入するかどうかを選択した覚えがありません。
でも、もし加入しない人が増えてしまったら学校運営に支障が出てしまうかもしれません。
難しいところです。
そして、役員全員がお母さんです。(お父さんが役員をやられる場合もありますが、ごく希です)

いろいろと思うところがありますが、1年間頑張りたいと思います。
(事務局 S)

 

官邸前の風景

関わっているアスベスト事件の関係で国会議事堂前に行ったのですが、

いま、国会議事堂や首相官邸前は、すごい状況ですね。

 

たくさんの人が、それぞれの立場でそれぞれの主義思想を大声で訴えています。

そして、異なる主義思想の人たちを否定し、攻撃して、自分たちの正当性をアピールしています。

 

個人的には、品のない、口汚い批判は苦手です。

 

どんな立場でも、最低限の礼節は必要だし、もっと爽やかな方法はないかな、と思いながらイヤホンをはめて通り過ぎます。

(弁護士 竹内)

 

戦争マシーンを止めろ-「ヒトラーへの285枚の葉書」

観たいと思っていた映画を見ました。
「ヒトラーへの285枚の葉書」です。

ナチス政権下のドイツ・ベルリンで暮らしている夫婦が、最愛の一人息子
を戦争で失ったことをきっかけに、ヒトラーは嘘つきだなど、285枚の
葉書を街中にこっそり置き残すという危険な行動を始めます。冷え切った
夫婦仲が、密かに真実を訴え続けることにより、ナチスに抑圧された多く
のドイツ国民と異なり、自由を手に入れ、信頼関係を取り戻していきます。
しかし、1943年、夫が職場で葉書を落としてしまったことをきっかけ
に逮捕されてしまいます。夫は妻も連行されたことを知り、285枚の葉
書を街に置いたことを認めますが、結局、夫婦共に死刑となり、ギロチン
で処刑されます。
その中で、職人である夫は異論を許さない全体主義の中、戦争に邁進する
ドイツを戦争マシーンになぞらえて、ひとりひとりは砂粒のようなものだ
が、多くの人が真実を知り、まとまった砂として戦争マシーンに飛び込め
ば、戦争マシーンは動かなくなると訴えます。

異論を許さず、弱い者を叩きつぶす今の日本社会にもつながるところがあ
るのではないでしょうか。
おかしいことには、おかしいと異論を述べることができる社会、1人1人
の個性を認め、戦争マシーンの歯車にされることに抗うことができる社会
を続けるためにも、何が事実か見極めて、おかしいことには、おかしいと
言い続けることが大事だとつくづく考えさせられました。

弁護士 伊須慎一郎

 

『登山者のための法律入門』(溝手康史先生著)を拝読しました

ちょっとだけ山登りをしたり、法律事務所員であったりするので、タイトル買い(≒ジャケット買い)しました。

特に心打たれたのは、34ページから35ページにかけて。「今の憲法は、だれでも生まれながらにして自由であることを保障していて、登山もそのような自由の一部として保障されている。」「憲法でいう自由は、国民の行動が国や行政に妨げられることがないことを意味する。」「登山に関していえば、憲法の保障があるおかげで、登山を簡単に制限、禁止できない。」的なことが書いてありました。

自分の気持ち一つで山登りができるのも、今の憲法があるからなんですね。

事務局 M

 

卒業式

先週、子どもの卒業式に参列しました。

十字架を掲げ、ロウソクに火を灯し、賛美歌を斉唱して、子どもたちの旅立ちを祝福しました。
そこには日の丸も君が代もありませんでした。
ミッションスクールという背景があり、独立した私立学校としての判断かと思います。
私にはとても心地よく、感動で胸がいっぱいになりました。

 

このような私立学校に対し、日の丸君が代を条例で強制する動きが、数年前大阪市でありました。
戦前のようで、とても怖いです。
憲法に保障された信教の自由が、これからも広く認められる社会でありますように。

事務局 荻原