憲法Caffè

埼玉総合法律事務所の所員が、憲法に関わる催しや学習会のお知らせ、感想、考えていることなどを、随時アップします!

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スタッフブログ

官邸前の風景

関わっているアスベスト事件の関係で国会議事堂前に行ったのですが、

いま、国会議事堂や首相官邸前は、すごい状況ですね。

 

たくさんの人が、それぞれの立場でそれぞれの主義思想を大声で訴えています。

そして、異なる主義思想の人たちを否定し、攻撃して、自分たちの正当性をアピールしています。

 

個人的には、品のない、口汚い批判は苦手です。

 

どんな立場でも、最低限の礼節は必要だし、もっと爽やかな方法はないかな、と思いながらイヤホンをはめて通り過ぎます。

(弁護士 竹内)

 

戦争マシーンを止めろ-「ヒトラーへの285枚の葉書」

観たいと思っていた映画を見ました。
「ヒトラーへの285枚の葉書」です。

ナチス政権下のドイツ・ベルリンで暮らしている夫婦が、最愛の一人息子
を戦争で失ったことをきっかけに、ヒトラーは嘘つきだなど、285枚の
葉書を街中にこっそり置き残すという危険な行動を始めます。冷え切った
夫婦仲が、密かに真実を訴え続けることにより、ナチスに抑圧された多く
のドイツ国民と異なり、自由を手に入れ、信頼関係を取り戻していきます。
しかし、1943年、夫が職場で葉書を落としてしまったことをきっかけ
に逮捕されてしまいます。夫は妻も連行されたことを知り、285枚の葉
書を街に置いたことを認めますが、結局、夫婦共に死刑となり、ギロチン
で処刑されます。
その中で、職人である夫は異論を許さない全体主義の中、戦争に邁進する
ドイツを戦争マシーンになぞらえて、ひとりひとりは砂粒のようなものだ
が、多くの人が真実を知り、まとまった砂として戦争マシーンに飛び込め
ば、戦争マシーンは動かなくなると訴えます。

異論を許さず、弱い者を叩きつぶす今の日本社会にもつながるところがあ
るのではないでしょうか。
おかしいことには、おかしいと異論を述べることができる社会、1人1人
の個性を認め、戦争マシーンの歯車にされることに抗うことができる社会
を続けるためにも、何が事実か見極めて、おかしいことには、おかしいと
言い続けることが大事だとつくづく考えさせられました。

弁護士 伊須慎一郎

 

『登山者のための法律入門』(溝手康史先生著)を拝読しました

ちょっとだけ山登りをしたり、法律事務所員であったりするので、タイトル買い(≒ジャケット買い)しました。

特に心打たれたのは、34ページから35ページにかけて。「今の憲法は、だれでも生まれながらにして自由であることを保障していて、登山もそのような自由の一部として保障されている。」「憲法でいう自由は、国民の行動が国や行政に妨げられることがないことを意味する。」「登山に関していえば、憲法の保障があるおかげで、登山を簡単に制限、禁止できない。」的なことが書いてありました。

自分の気持ち一つで山登りができるのも、今の憲法があるからなんですね。

事務局 M

 

卒業式

先週、子どもの卒業式に参列しました。

十字架を掲げ、ロウソクに火を灯し、賛美歌を斉唱して、子どもたちの旅立ちを祝福しました。
そこには日の丸も君が代もありませんでした。
ミッションスクールという背景があり、独立した私立学校としての判断かと思います。
私にはとても心地よく、感動で胸がいっぱいになりました。

 

このような私立学校に対し、日の丸君が代を条例で強制する動きが、数年前大阪市でありました。
戦前のようで、とても怖いです。
憲法に保障された信教の自由が、これからも広く認められる社会でありますように。

事務局 荻原

 

「福島さ来らんしょ」

7年前の3月11日を境に福島は日本に属さなくなったように感じることがある。

私は小4と中3の2学期から高校3年間の都合4年半を、福島市と隣接する伊達市で過ごした。第2の故郷である。
福島県の中通り、福島第一原発から約60キロメートルの距離にある。
それでも福島第一原発3号機の水蒸気爆発でまき散らした放射能は、風に乗って北上した。

中通りは果物の産地で、桃をはじめ、梨、ぶどう、りんご、いちご、さくらんぼなど、何でも栽培している。
果物は国が定めた放射線量の基準を下回っており、早くから出荷されているが、福島県産とあるだけで、消費者は二の足を踏む。

米は全量全袋検査し、こちらも放射線量は国の基準を下回っている。
全てを検査した上で出荷されるのだから、いちばん安全な米と言えるかもしれない。

支援の方法はいろいろある。
復興ボランティアに参加することはできなくても、旅行に行くことだって支援のひとつだ。
福島市だけでも飯坂、穴原、土湯、高湯温泉などいくつもある。

 

だがら

7月になったら、桃を買って食べでみでくなんしょ。

米だってうまいぞい。

福島市の花見山公園、三春町の滝桜、花見に来らんしょ。

 

最後に

♪寄らんしょ 来らんしょ 回らんしょ

さ さか さか さか 飯坂へ~♪

(事務局 長沢)

花見山

 

憲法25条集会を開催します

2013年から2015年にかけて生活保護の基準が引き下げられ、この引下げに対して、全国29の裁判所で「生活保護基準引下げ違憲訴訟」が提起されました。

この裁判がまだ係属中であるにもかかわらず、政府は、生活保護の基準をさらに引下げることを閣議決定しました。生活保護に限らず、医療、年金、介護、障害、保育など、社会保障の諸制度がどんどん削られて、私たちの生活は苦しくなり不安が増してきています。

誰もが健康で文化的な生活を送る権利が憲法25条で保障されています。憲法25条について考え、みんなで声をあげていく集会が、3211330分から埼玉会館小ホールで開催されます。

基調講演は、木村草太教授です。

みなさん、是非お越しください!

(弁護士 古城英俊)

25条集会チラシ(カラー)

 

「憲法改悪を阻止しよう!」


2月21日、川口市の神根柳崎地域総行動にお招き頂き、「憲法9条改悪を阻止しよう!」というテーマで、 自衛隊を憲法に明記する意味、国民投票の問題点、選挙制度自体の問題点について講演をさせて頂きました。

集会では、様々な団体から取組の報告があり、 最後に「憲法改悪反対!」、「働き方改革NO!」、「賃金上げろ!雇用を守れ!」 とシュプレヒコールを上げて、各団体が団結して取組を強めることが確認されました。

講演後は、会場から、日本の選挙供託金があまりに高額であり、世界と差がありすぎて驚いたという感想がありました。

弁護士 鴨田譲

 

こちらは浦和区集会の様子です

狼は来るのか?

1970年代後半から80年代前半にかけて、日本ではソ連脅威論の高まりとあわせて1985年軍事危機説がまことしやかに喧伝されていました。アメリカを凌駕する程に軍事力を増強したソ連はアフガン・ポーランドの次に日本を狙ってくる、北海道に侵攻し、第3次世界大戦が勃発する、北海道を防衛せよ、といった類いの書籍が書店では平積みになり、大げさに言えば国家累卵の危機の様相を呈していました。現実主義を称する者からは平和憲法は時代遅れ・非現実的と罵られました。

さて、あれから30年以上経過した今、振り返ってみると現実はどうだったでしょうか。北海道侵攻も第3次世界大戦もなかったばかりか、ほどなくして冷戦は終結し、ソ連は消滅しました。1985年軍事危機説が幻だったことは明白でした。

翻って昨今の北朝鮮脅威論を見るにつけ、かつてのソ連脅威論をまがりなりにも知っている者にとっては実在しない狼の存在を振りまき、あたかも狼が襲ってくるかのような危機を演出しているように思えてなりません。もちろん危機が全くないわけではありませんが、錯綜する情報に惑わされることなく、何が事実で何が事実でないか冷静に見極める目を養っていきたいと思います。

事務局 A・K

憲法カフェ

 
先日、ひさしぶりに憲法カフェの講師をしました。

 
講演に引き続くグループディスカッションも盛況で、多くの参加者の方の意見や経験を聞くことができました。
いろいろな考えや経験を自由に発言できるのは表現の自由が憲法上保障されているためです。
 
言いたいことも言えない場面もときにありますが(悲しいですね。)、表現の自由は大切にしたいものです。

(弁護士 德永美之理)

「旧優生保護法による不妊強制」

今朝、新聞を読んでいたら衝撃的なニュースが目に飛び込んできました。

旧優生保護法下で、不妊手術を強制された宮城県の60代女性が、個人の尊厳や自己決定権を保障する憲法に違反するとして、 国に1100万円の支払いを求める訴訟を仙台地裁に起こしたというものです。

優生保護法とは、遺伝と障害を関係づけ「不良な子孫の修正防止」を掲げて、本人の同意なしに、障害者らに不妊手術を強制した法律です。
国は、手術を強制する際の身体の拘束、麻酔の使用、欺罔も認め、同法に基づいて強制手術を受けた被害者は全国に1万6475人にも上るそうです。

私は恥ずかしながら、このような恐ろしい法律や実態があったことを全く知りませんでした。
しかも、いつの時代の話かしらというようなこの法律、なんと1996年まで存在しているんです。
障害を劣ったものと決めつけ、「障害者はいなくなればいい」という傲った発想に基づく法律が、つい最近まで放置されていたことに恐怖を感じます。

やっぱり、人間って愚かな生き物で、絶対に過ちを犯すものですね。
そして、このような過去の過ちを正すのも、憲法の重要な役割ですね。

どうか、国は除斥だなんて浅薄な主張はせず、早期に被害者の補償がはかられますように。

(弁護士 南木ゆう)