反貧困全国キャラバン2012 in 埼玉

 7月12日から始まった「反貧困全国キャラバン2012」が、10月5日から10月9日まで埼玉で行われました。互いに支えあいながら生きるホームレスを描いた「渋谷ブランニューデイズ」、過酷な労働環境に身をおいた主人公が労働組合の力を借りて普通の仕事獲得に成功するまでを描いた「フツーの仕事がしたい」という2本の映画上映会、反貧困ネットワーク代表の宇都宮健児弁護士の講演などが行われました。
 宇都宮弁護士の講演の中で、「社会保障と税の一体改革は、低所得者に対する往復ビンタ」という言葉がありました。社会保障の改革では生活保護基準の引き下げが検討され、税の改革では低所得者にとって一番過酷な税金である消費税の増税が決定された、ということからです。生活保護受給者が増加していることが問題となっていますが、その原因は貧困の拡大にあります。貧困の解消に向けた取り組みこそが必要なのではないでしょうか。 貧困の解消に向けた取り組みには、市民のみなさまの力も必要です。この国の未来のために、一緒に声をあげていきましょう。
(弁護士 古城英俊)

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