さよなら原発 埼玉県民集会2012.10.8

10月8日(月・祝)、埼玉県内で平和運動・市民運動をやってこられた方が発起人・呼びかけ人となって脱原発の実現をめざすための「さよなら原発 埼玉県民集会」に行ってきました。会場のさいたま市民文化センターホールは立ち見も出る盛況ぶりでした(新聞報道では2600人)。
 今年結成19周年を迎える制服向上委員会(高校生)のアトラクション、医師の肥田舜太郎氏の「内部被ばくと子供の健康」と題するビデオメッセージの上映、福島原発事故で加須市に役所ごと避難している福島県双葉町井戸川克隆町長の講演「福島原発事故から学んだこと」、ルポライターの鎌田慧氏の講演「福島原発事故と脱原発運動」があり、埼玉県内の地域で取り組まれている活動報告のあと、「私たちは、原子力発電と共生できないことを改めて学びました。私たちは、エネルギーを原子力発電に依存することを望みません。私たちは、省エネルギーを進め、原子力発電所を計画的に廃炉にし、地産地消による様々な再生可能エネルギーへの構造の転換を求めます。」という国・埼玉県への集会決議を採択しました。
 井戸川町長の講演の中で、事故について誰も責任をとらない、放射能の片付けは「国民の責務」とされ国民に負担を押しつけている。国民の税金を使うなら国民の合意を得るべきだというお話、配布された資料の中にも「政府災害対策本部の生活支援班は我々(町民)に20msv/yで生活しろと困難な支援をする」と要請するが、言っている役人に率先して現地で生活できるかと逆に問い返したら誰も首を縦に振る人はいなかったと言う。この20msv/yという年間放射線量は、チェルノブイリ区分では「強制避難」ゾーンとされているにもかかわらず福島の場合は「避難指示解除準備区域」とされている。
 最後に、町長は、弱気になるときもあるが、仲間から「一人ではないから」と言われて勇気づけられたと言っていたのが印象的でした。
 今回の集会は、脱原発という一致点でのみ共同し、様々な人が集まり、多様な意見を尊重しあうという、この声を大きくしていくことが大切だと思いました。
(Y生)

目次