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真珠の首飾り

真珠の首飾り

「渡されたバトン~さよなら原発」のことは,事務所ホームぺージに書きましたが,その映画の脚本を書いたジェームズ三木氏は,1998年に「真珠の首飾り」という日本国憲法起草にかかわったベアテ・シロタ・ゴードンさんを主役にした芝居を書いています。

彼女の起草した第24条の案に当時の日本政府は「日本にはなじまない」と抵抗したのです。そのゴードンさんは,昨年12月30日、89歳で亡くなられました。遺族の方は,献花より日本の九条の会への寄付をよびかけたそうです。

その「真珠の首飾り」の劇は,最後に,ゴードンさんの語りで幕を閉じます。その一部をご紹介しましょう。

「嵐のような作業が進むにつれ,私はだんだん,この憲法の美しさに胸をうたれ,のめりこんでいきました。日本の憲法というより,人類の理想の実現に熱中したのです。ですからこの憲法を変えるということは,理想を捨てるということです。」

「もしも私が,日本国憲法だとしたら,たぶんこういうでしょう。」

「あれから日本は一度も戦争を起していません。外国人をひとりも殺していません。」

「どうか私を守ってください。お払い箱にしないでください。それを決めるのは日本国民です。主権を持った皆さんです。」

ジェームス三木氏は,「日本国憲法を103粒の真珠になぞらえた」ということです。

(伊藤明生)

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