憲法Caffè

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埼玉総合法律事務所
13日

『首脳の器』

米朝会談の具体化が進んでいる。

北朝鮮の核は、北朝鮮の論理では、まさに抑止力として、開発されてきた。すなわち、
①休戦状態に過ぎないアメリカが北朝鮮に攻め込んでくれば、通常兵器の力では簡単にやられてしまう。
②そこでアメリカに届く弾道ミサイルに核兵器を積めば、攻撃したらアメリカ本土に打ち返すぞ、という脅し(抑止力)になり、アメリカであっても、そう簡単に攻めてこれないはずだ。
③リビアのカダフィやイラクのフセインがかくも簡単に体制崩壊させられたのは核兵器を持たなかったからだ。
極めて論理的な思考である。

これに文在寅が強力に切り込んだ。
アメリカと平和条約を結んで朝鮮半島に戦争がなくなれば、そんな心配することないじゃないか。
これまた極めて論理的である。

金正恩はこれに応じた。文在寅はさらにトランプを煽てアメリカが動かないと平和は構築できないと持ち上げた。トランプも乗った。

かくして、70年近い対立、緊張関係が、大きく緩和するかもしれない事態に至っている。
朝鮮半島に平和が訪れれば、中国やロシアから北朝鮮を経由し韓国までをつなぐ陸路、空路も確立され、この地域が経済的に相当の発展をするだろう。
北朝鮮は開発が遅れている分だけ伸びしろがある。それほど大きい国ではないから、中国が伸びるときのような経済効果はないかもしれないが、周囲の国、地域の発展を考えると、相当の経済効果もあるかもしれない。

事故を引き起こした原発をちまちま売り歩き、武器商人になってまでチンケなもうけをあげようとする、
どこかの国の小人首相とは大違いである。

(弁護士 髙木太郎)