憲法Caffè

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埼玉総合法律事務所
07月

「ケアレスマン」

先日、草津で行われた日本労働弁護団関東ブロック総会に参加しました。
講演の中で、フルタイム勤務・健常者・男性を中心とした社会に警告を発するキーワードとして、「ケアレスマン」という言葉を知りました。

男性が労働力としての役割しか負わない状況を指すもののようですが、「ケアレスマン」・・・直訳すると「不注意な人」とはよく言ったものです。
それは言い換えれば、女性は労働だけではなく、育児や家事の役割(責任も?)を押し付けられているということです。

今までも、現状も、女性だけが何かを犠牲にした上での選択を強いられ、家庭を選択した際には、それは無償の労働となります。
女性の生活時間は一体いつ取ればいいのでしょうか?

にもかかわらず、育児放棄が問題となれば、ネグレクトとして批判されるのはいつも母親です。

課題だらけの働き方改革。まずは「家庭の中の」働き方改革にも取り組まないと乗り切れないかもしれません。

(事務局 F)

祖父の言葉

大正生まれの祖父母は、戦争を経験しております。
祖父母は既に他界していますが、祖父は、生前、私に戦争について多くを語りませんでした。
そんな祖父が、少し、本当に少しだけ、戦争の話題に触れることがありました。
ただ、言葉少なげに、
「戦争はいけない」と。
祖母は、頷いていました。

たった一言の言葉の重さ、悲しさ、強さに、私は圧倒されたことを覚えています。

もっと話しを聞きたいと思ったけれど。
私は、それ以上聞けませんでした。

その代わり、考えました。
いったいどれだけの辛さと苦労があったのだろうと。
たくさんの悲しい思いをして、今、そんなに優しい笑顔を見せられるのはなぜだろうと。

先日、祖父母の法要があり、墓前に手を合わせました。
激動の時代を生きた、強く、優しい祖父母。
戦後生まれの私に、祖父の言葉を聞いた私に、できる生き方とは何だろう。
それを考えながら、これからを歩んでいきたいと思ったのです。

(事務局 E)

『首脳の器』

米朝会談の具体化が進んでいる。

北朝鮮の核は、北朝鮮の論理では、まさに抑止力として、開発されてきた。すなわち、
①休戦状態に過ぎないアメリカが北朝鮮に攻め込んでくれば、通常兵器の力では簡単にやられてしまう。
②そこでアメリカに届く弾道ミサイルに核兵器を積めば、攻撃したらアメリカ本土に打ち返すぞ、という脅し(抑止力)になり、アメリカであっても、そう簡単に攻めてこれないはずだ。
③リビアのカダフィやイラクのフセインがかくも簡単に体制崩壊させられたのは核兵器を持たなかったからだ。
極めて論理的な思考である。

これに文在寅が強力に切り込んだ。
アメリカと平和条約を結んで朝鮮半島に戦争がなくなれば、そんな心配することないじゃないか。
これまた極めて論理的である。

金正恩はこれに応じた。文在寅はさらにトランプを煽てアメリカが動かないと平和は構築できないと持ち上げた。トランプも乗った。

かくして、70年近い対立、緊張関係が、大きく緩和するかもしれない事態に至っている。
朝鮮半島に平和が訪れれば、中国やロシアから北朝鮮を経由し韓国までをつなぐ陸路、空路も確立され、この地域が経済的に相当の発展をするだろう。
北朝鮮は開発が遅れている分だけ伸びしろがある。それほど大きい国ではないから、中国が伸びるときのような経済効果はないかもしれないが、周囲の国、地域の発展を考えると、相当の経済効果もあるかもしれない。

事故を引き起こした原発をちまちま売り歩き、武器商人になってまでチンケなもうけをあげようとする、
どこかの国の小人首相とは大違いである。

(弁護士 髙木太郎)

 

「ワールドカップ」

現在ロシアで行われているワールドカップ。
サッカーに詳しくない私でも各国の白熱したプレイに目を奪われ、ついつい夜更かしをしてしまい寝不足気味です。
(もちろん試合内容にも釘づけなのですが、各国のイケメン達にも目を奪われております。)

6月22日スイス対セルビアの試合で、スイス代表のジェルダン・シャチリさんとグラニト・ジャカさんの行なったゴールパフォーマンスが物議を醸しています。
シャチリさんとジャカさんはそれぞれゴールを決めた後、胸の前で手をクロスさせて 【双頭の鷲】を表現しました。
このゴールパフォーマンスに政治的な意図が含まれていたとされ、FIFAはジャカさんとシャチリさんに警告として1万スイスフラン(約111万円)の罰金を科すことになりました。

シャチリさんはコソボ出身で、ジャカさんの両親もアルバニアにルーツを持つコソボ出身。
アルバニア人が多数を占めるコソボは、2008年にセルビアから独立をしたものの、セルビア人からの迫害を受けていたという歴史を持っています。
両選手がゴールパフォーマンスでした【双頭の鷲】とは、アルバニアの国旗にも描かれている紋章で、対戦相手がセルビアだったからそのパフォーマンスをしたとみられています。

シャチリさんは政治的意図はなかったと語ったそうですが、こういった歴史がなければ、平和であれば、恐らくこのようなパフォーマンスは生まれ無かったはずと思うと胸が苦しくなりました。

ワールドカップを通じて世界平和を祈った出来事でした。

(事務局 O)