憲法Caffè

埼玉総合法律事務所の所員が、憲法に関わる催しや学習会のお知らせ、感想、考えていることなどを、随時アップします!

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埼玉総合法律事務所
02月

狼は来るのか?

1970年代後半から80年代前半にかけて、日本ではソ連脅威論の高まりとあわせて1985年軍事危機説がまことしやかに喧伝されていました。アメリカを凌駕する程に軍事力を増強したソ連はアフガン・ポーランドの次に日本を狙ってくる、北海道に侵攻し、第3次世界大戦が勃発する、北海道を防衛せよ、といった類いの書籍が書店では平積みになり、大げさに言えば国家累卵の危機の様相を呈していました。現実主義を称する者からは平和憲法は時代遅れ・非現実的と罵られました。

さて、あれから30年以上経過した今、振り返ってみると現実はどうだったでしょうか。北海道侵攻も第3次世界大戦もなかったばかりか、ほどなくして冷戦は終結し、ソ連は消滅しました。1985年軍事危機説が幻だったことは明白でした。

翻って昨今の北朝鮮脅威論を見るにつけ、かつてのソ連脅威論をまがりなりにも知っている者にとっては実在しない狼の存在を振りまき、あたかも狼が襲ってくるかのような危機を演出しているように思えてなりません。もちろん危機が全くないわけではありませんが、錯綜する情報に惑わされることなく、何が事実で何が事実でないか冷静に見極める目を養っていきたいと思います。

事務局 A・K

オール埼玉総行動「2.26埼玉大集会」

九条こわすな!
戦争させない!
立憲主義を取り戻す!

オール埼玉総行動実行委員会主催 2.26埼玉大集会
2月26日(月) 埼玉会館大ホールにて開催
会場18:00  開会18:30
講師:中野晃一氏(上智大学教授)

なるべくお早く会場入りすることをお勧めいたします!

オール埼玉 2.26埼玉大集会

憲法カフェ

 
先日、ひさしぶりに憲法カフェの講師をしました。

 
講演に引き続くグループディスカッションも盛況で、多くの参加者の方の意見や経験を聞くことができました。
いろいろな考えや経験を自由に発言できるのは表現の自由が憲法上保障されているためです。
 
言いたいことも言えない場面もときにありますが(悲しいですね。)、表現の自由は大切にしたいものです。

(弁護士 德永美之理)

「旧優生保護法による不妊強制」

今朝、新聞を読んでいたら衝撃的なニュースが目に飛び込んできました。

旧優生保護法下で、不妊手術を強制された宮城県の60代女性が、個人の尊厳や自己決定権を保障する憲法に違反するとして、 国に1100万円の支払いを求める訴訟を仙台地裁に起こしたというものです。

優生保護法とは、遺伝と障害を関係づけ「不良な子孫の修正防止」を掲げて、本人の同意なしに、障害者らに不妊手術を強制した法律です。
国は、手術を強制する際の身体の拘束、麻酔の使用、欺罔も認め、同法に基づいて強制手術を受けた被害者は全国に1万6475人にも上るそうです。

私は恥ずかしながら、このような恐ろしい法律や実態があったことを全く知りませんでした。
しかも、いつの時代の話かしらというようなこの法律、なんと1996年まで存在しているんです。
障害を劣ったものと決めつけ、「障害者はいなくなればいい」という傲った発想に基づく法律が、つい最近まで放置されていたことに恐怖を感じます。

やっぱり、人間って愚かな生き物で、絶対に過ちを犯すものですね。
そして、このような過去の過ちを正すのも、憲法の重要な役割ですね。

どうか、国は除斥だなんて浅薄な主張はせず、早期に被害者の補償がはかられますように。

(弁護士 南木ゆう)