憲法Caffè

埼玉総合法律事務所の所員が、憲法に関わる催しや学習会のお知らせ、感想、考えていることなどを、随時アップします!

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埼玉総合法律事務所
スタッフブログ

「福島さ来らんしょ」

7年前の3月11日を境に福島は日本に属さなくなったように感じることがある。

私は小4と中3の2学期から高校3年間の都合4年半を、福島市と隣接する伊達市で過ごした。第2の故郷である。
福島県の中通り、福島第一原発から約60キロメートルの距離にある。
それでも福島第一原発3号機の水蒸気爆発でまき散らした放射能は、風に乗って北上した。

中通りは果物の産地で、桃をはじめ、梨、ぶどう、りんご、いちご、さくらんぼなど、何でも栽培している。
果物は国が定めた放射線量の基準を下回っており、早くから出荷されているが、福島県産とあるだけで、消費者は二の足を踏む。

米は全量全袋検査し、こちらも放射線量は国の基準を下回っている。
全てを検査した上で出荷されるのだから、いちばん安全な米と言えるかもしれない。

支援の方法はいろいろある。
復興ボランティアに参加することはできなくても、旅行に行くことだって支援のひとつだ。
福島市だけでも飯坂、穴原、土湯、高湯温泉などいくつもある。

 

だがら

7月になったら、桃を買って食べでみでくなんしょ。

米だってうまいぞい。

福島市の花見山公園、三春町の滝桜、花見に来らんしょ。

 

最後に

♪寄らんしょ 来らんしょ 回らんしょ

さ さか さか さか 飯坂へ~♪

(事務局 長沢)

花見山

 

憲法25条集会を開催します

2013年から2015年にかけて生活保護の基準が引き下げられ、この引下げに対して、全国29の裁判所で「生活保護基準引下げ違憲訴訟」が提起されました。

この裁判がまだ係属中であるにもかかわらず、政府は、生活保護の基準をさらに引下げることを閣議決定しました。生活保護に限らず、医療、年金、介護、障害、保育など、社会保障の諸制度がどんどん削られて、私たちの生活は苦しくなり不安が増してきています。

誰もが健康で文化的な生活を送る権利が憲法25条で保障されています。憲法25条について考え、みんなで声をあげていく集会が、3211330分から埼玉会館小ホールで開催されます。

基調講演は、木村草太教授です。

みなさん、是非お越しください!

(弁護士 古城英俊)

25条集会チラシ(カラー)

 

「憲法改悪を阻止しよう!」


2月21日、川口市の神根柳崎地域総行動にお招き頂き、「憲法9条改悪を阻止しよう!」というテーマで、 自衛隊を憲法に明記する意味、国民投票の問題点、選挙制度自体の問題点について講演をさせて頂きました。

集会では、様々な団体から取組の報告があり、 最後に「憲法改悪反対!」、「働き方改革NO!」、「賃金上げろ!雇用を守れ!」 とシュプレヒコールを上げて、各団体が団結して取組を強めることが確認されました。

講演後は、会場から、日本の選挙供託金があまりに高額であり、世界と差がありすぎて驚いたという感想がありました。

弁護士 鴨田譲

 

こちらは浦和区集会の様子です

狼は来るのか?

1970年代後半から80年代前半にかけて、日本ではソ連脅威論の高まりとあわせて1985年軍事危機説がまことしやかに喧伝されていました。アメリカを凌駕する程に軍事力を増強したソ連はアフガン・ポーランドの次に日本を狙ってくる、北海道に侵攻し、第3次世界大戦が勃発する、北海道を防衛せよ、といった類いの書籍が書店では平積みになり、大げさに言えば国家累卵の危機の様相を呈していました。現実主義を称する者からは平和憲法は時代遅れ・非現実的と罵られました。

さて、あれから30年以上経過した今、振り返ってみると現実はどうだったでしょうか。北海道侵攻も第3次世界大戦もなかったばかりか、ほどなくして冷戦は終結し、ソ連は消滅しました。1985年軍事危機説が幻だったことは明白でした。

翻って昨今の北朝鮮脅威論を見るにつけ、かつてのソ連脅威論をまがりなりにも知っている者にとっては実在しない狼の存在を振りまき、あたかも狼が襲ってくるかのような危機を演出しているように思えてなりません。もちろん危機が全くないわけではありませんが、錯綜する情報に惑わされることなく、何が事実で何が事実でないか冷静に見極める目を養っていきたいと思います。

事務局 A・K

憲法カフェ

 
先日、ひさしぶりに憲法カフェの講師をしました。

 
講演に引き続くグループディスカッションも盛況で、多くの参加者の方の意見や経験を聞くことができました。
いろいろな考えや経験を自由に発言できるのは表現の自由が憲法上保障されているためです。
 
言いたいことも言えない場面もときにありますが(悲しいですね。)、表現の自由は大切にしたいものです。

(弁護士 德永美之理)

「旧優生保護法による不妊強制」

今朝、新聞を読んでいたら衝撃的なニュースが目に飛び込んできました。

旧優生保護法下で、不妊手術を強制された宮城県の60代女性が、個人の尊厳や自己決定権を保障する憲法に違反するとして、 国に1100万円の支払いを求める訴訟を仙台地裁に起こしたというものです。

優生保護法とは、遺伝と障害を関係づけ「不良な子孫の修正防止」を掲げて、本人の同意なしに、障害者らに不妊手術を強制した法律です。
国は、手術を強制する際の身体の拘束、麻酔の使用、欺罔も認め、同法に基づいて強制手術を受けた被害者は全国に1万6475人にも上るそうです。

私は恥ずかしながら、このような恐ろしい法律や実態があったことを全く知りませんでした。
しかも、いつの時代の話かしらというようなこの法律、なんと1996年まで存在しているんです。
障害を劣ったものと決めつけ、「障害者はいなくなればいい」という傲った発想に基づく法律が、つい最近まで放置されていたことに恐怖を感じます。

やっぱり、人間って愚かな生き物で、絶対に過ちを犯すものですね。
そして、このような過去の過ちを正すのも、憲法の重要な役割ですね。

どうか、国は除斥だなんて浅薄な主張はせず、早期に被害者の補償がはかられますように。

(弁護士 南木ゆう)

映画「希望のかなた」

お正月に私の好きなフィンランドのアキ・カウリスマキ監督の作品「希望のかなた」を渋谷で観てきました。

偶然フィンランドの首都ヘルシンキにたどり着いたシリア難民の青年と、そこで暮らす人々の話です。
ヨーロッパの国々で難民が大きな問題となっているなか、青年は難民申請を却下されたり、差別を受けたりと厳しい状況に置かれます。
でも、そんななかでも、彼に手をさしのべる普通に暮らす人達の小さな善意の数々が心にしみる映画です。
劇中で出演者はほとんど笑ったりしないのに、辛口のユーモアがあって笑え、また、暖かい気持ちにもなります。

日本に暮らす私達には、あまり難民問題に対する実感がありませんが、不寛容な社会ということばは耳に新しいことではありません。
そんな現在の社会のなかで、あたりまえの人間性とは何かを、監督は私達に問いかけ、また、この作品からメッセージを送っているのかもしれません。

一度観たらくせになる監督です。機会があったらご覧になってみてください。

T/M

北朝鮮との対話の機会

北朝鮮のオリンピック参加を巡る問題。

日本では、北朝鮮によるオリンピックの政治利用、みたいな取り上げ方が目立つ。ナチスによるベルリンオリンピックの政治利用なら問題にする価値はあるが、たかが北朝鮮の行為を政治利用として取り上げるほどのことはない。どこの国でも、政治利用はある程度している。安倍首相のスーパーマリオなどいい例だろう。

これらの報道により、貴重な融和、対話の機会を,日本では、国民が理解しないという危険な事態になっているように思われる。

万一、対話に失敗したら、北朝鮮と米国の間で戦闘が始まったら。戦争するのはアメリカにいる米軍ではなく、韓国や日本にいる米軍なのだ。

大事なことを見落としてはいけない。

 

(弁護士 髙木太郎)

未来の社会保障は・・・

老人保健施設の見学をした。
県内でも大きな施設らしく1階では70名ものデイサービスの利用者の方が楽しそうに過ごしておられ、訪問介護との連携も取っているらしい。2階、3階は入所サービスを受ける方が生活をしておられた。職員の方も生き生きしていた。
自分の老後を考えると、信頼できる施設がどんなに大事かと思う。
二十年後、適切な社会保障が受けられる、平和な社会であるだろうか?

(弁護士高木太郎)

「生活保護」

先日,全国一斉生活保護ホットラインを行いました。
奇しくも,生活保護の支給額がさらに引き下げられる方向であるという報道がなされたときであり,そのことが不安で,どう対応したらいいか,という相談もありました。

生活保護は憲法25条で守られている「健康で文化的な最低限度の生活」を守るために支給されるものです。

しかし,現在の支給額では,「健康で」「文化的」な生活を送ることは困難な状態にあります。

受給額が少ないことから安価な食事をするようになる人も多いですが,安価な食事には炭水化物の量が多い物が多く,そればかり食べると栄養が偏る上,太ってしまいます。
果たしてこれが健康的な生活と言えるでしょうか。

お金を節約する為に友人と遊ぶことができなくなり,趣味を楽しむことも出来なくなってしまいます。
果たしてこれが文化的な生活と言えるでしょうか。

生活保護を受給している人の中には,「皆さんは頑張って働いているのに,自分は生活保護をもらって生活していて申し訳ない」と言っている人もいます。
生活保護を受給するための条件として「働く能力がないこと」や「働きたくても働ける場所がないこと」ことが必要です。
すなわち,生活保護を受ける人は「働きたくなくても働けない人」なのです。

それなのに,「皆さんに申し訳ない」と思い,自分を責めながら生活していくのはとても辛いことだと思います。
このように思ってしまう背景には生活保護バッシングなど社会的な要因があるも大きいと思います。

生活保護を受給している人が,自分を責めたり,周りの人の目を気にしたりせず,生活できるような日がくればと思っています。

(弁護士 鈴木満)