韓国の「非常戒厳」発令!!と解除

 韓国で、戒厳令にあたる「非常戒厳」が発動された。

 韓国の野党がユン政権に対する弾劾を繰り返すなどしたことについて、これが、内乱を画策する明らかな反国家的行為に当たるとして。

「国会や地方議会、政党の活動と政治的結社、集会、デモなど一切の政治活動を禁じる」「全ての言論と出版は戒厳司令部の統制を受ける」とする内容の非常戒厳を発令した。

 ユン大統領は、韓国の検察トップの経歴がある法律の専門家である。この判断には驚くばかりである。

 これに対して、韓国の国民は国会前に集結して戦った。

 韓国の国会議員も、与党も含めて、「非常戒厳」に反対して、全会一致で、宣言の解除を求める決議した。

 ユン大統領は、非常戒厳発令から6時間で、その解除に追い込まれた。

 日本では、憲法に「戒厳令」がないので、このような心配は今のところない。しかし、与党や一部野党が主張する「憲法の緊急事態条項」は、この「非常戒厳」類似の制度である。

 もし、日本国憲法が「改正」されて「緊急事態条項」が規定されたら、時の政権が、ユン大統領と同じことをしないという保証はない。

 もし発動されたら、

 国民は韓国民と同じように、国会前に集結するだろう。

 しかし、政党はどうか? 多分ダメだろうな。

 私は、60代なので、韓国が軍事独裁国家だった時代を、実際に軍事政権が「戒厳令」を発して、韓国軍が韓国民を虐殺した光州事件(1980年)を知っている。

 その韓国は自国の民主主義を発展させつつある。果たして日本は?と思わざるを得ない。

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