1 24時間働かせ放題法。
4月3日は私の誕生日でした。この日に安倍内閣は、労働基準法「改正」案を国会に上程しました。巷では、批判的な人からは「残業代0法案」、政府など推進する立場からは「成果に応じた賃金制度」とされています。
2 法改正の影響についての間違った喧伝。
この法案に関して、①成果が評価されて賃金が上がる、②仕事を早く終わらせて早く帰れる、③時間に縛られず自由な働き方ができる、などとの報道が一部マスコミ(有力マスコミ)でされています。しかし、この法案にはそんなことは一言も書かれていません。
3 賃金はあがりません。
この法案には成果に応じて賃金を払うなどということは一言も書かれていません。しかも、成果主義賃金は今でもいくらでも実施できますので、今でも実施していない企業が、この法案ができたからといって「成果を評価して賃金を上げて」くれるはずはありません。
4 長時間労働を強いられる。
この法案で決められているのは、労働時間の規制(時間外労働、深夜労働には割増賃金を払え)を取り外すことだけです。つまり、使用者は、成果を上げた能力のある人に、もっと残って働け、と言えるのです。 しかも残業代を一切払わずに。今よりもっと長時間労働が蔓延するでしょ?
5 政府がごまかしの宣伝をしたり、報道機関が間違った情報を垂れ流したり、その結果、長時間労働を蔓延させることになって社会が崩壊します。
6 労働弁護団は、日比谷野外音楽堂で、5月14日大集会を予定しています。ぜひ、ご参加下さい。
(弁護士 髙木)
日弁連)残業代ゼロリーフ 許すな!雇用破壊5.14アクション@日比谷野音
日本労働弁護団→ http://roudou-bengodan.org/topics/detail/20150327_514action.php