集団的自衛権行使容認の「閣議決定」は,憲法解釈の変更ではない!?
2月15日のNHK番組「日曜討論」で,石井啓一・公明党政務調査会長と,稲田朋美・自民党政調会長が,昨年7月の「閣議決定」は,集団的自衛権に関する憲法解釈の変更ではないと発言をしたとの報道を目にしました。 それによると,石井氏は,「閣議決定」は憲法解釈変更であるとの指摘について,「指摘は誤っている」と。 そして,稲田氏は,「9条の解釈の変更ではない。9条のもとでも,自衛権は認められている。その一環としての集団的自衛権だ」と。
呆れるばかりです。「閣議決定」は,集団的自衛権は行使できないとした歴代政府の憲法解釈とは明らかに異なる憲法解釈です。 これでは,「退却」を「転身」と表現したあの大本営発表と何ら代わることはないでしょう。呆れると同時に恐ろしささえ感じます。 「閣議決定」とその具体化の全てが憲法違反です。「閣議決定」撤回,法制化反対こそが,憲法の立場なのです。 (弁護士 伊藤明生)
日弁連はただいま「集団的自衛権行使容認に反対する全国一斉行動 ~日弁連キャラバン月間~ 」です!!http://www.nichibenren.or.jp/event/year/2014/141220-150430.html