「私は桑田」(リレーメッセージ)

桑田佳祐さんの年末ライブやNHKなどでの行為が、ネットなどで「反日的である」「国家の尊厳を踏みにじる」などと騒ぎになり、今月11日には、東京都内の事務所前で抗議行動などが起き、桑田さんとその事務所が謝罪文(チョビ髭やライブで使用されたデモなどのニュース映像まで釈明したもの)を発表した、との報道に触れた。おそらく、事務所前の抗議行動に耐えられず、謝罪文の発表に追い込まれたものであろう。今後このような経験をした桑田さんは発言をひかえるようになってしまうだろう。このようにして、言論封殺社会が出来上がっていくのではないだろうか。表現の自由を大切に思う人が、「私は桑田」のスローガンの下、「抗議行動」に反対する大集会、大デモを組織するようになれば、日本社会の民主主義も人権意識も向上するのだろう。せめて、桑田さんのCDを買い、コンサートに行く努力をしたい。

ダウンロード

(弁護士 高木太郎)

この記事を書いた人

目次