ウクライナ侵略と日本の核共有

ウクライナ侵略をめぐって、プーチンは、核兵器の使用をほのめかし、また、実際に、核兵器を使用するかもしれないと言われています。

これを受けて、アメリカの核兵器を日本も「共有」すべきだ、などという議論が出ているようです。

しかし、プーチンのウクライナ侵略や核の脅し発言から、まず、考えるべきことは、「核兵器の危険性」「プーチンのような(半)独裁政権に核兵器をもたせてはいけない」ということではないでしょうか。
唯一の被爆国である日本までが、核兵器を「共有」するなどということになれば、北朝鮮の核武装をどういう理由で批判するのでしょうか?核兵器の禁止・全廃どころか、核兵器の非保有国(それも独裁、半独裁の国)への拡散を防ぐことさえできなくなってしまうのではないでしょうか。

夢のような話かもしれませんが、侵略や核兵器の脅しを行ったプーチンロシアを徹底的に批判し追い詰め、ロシアに核兵器を全部放棄させるところまで持っていけないか、と思うのです。
そして、その後のロシアには、ナチスを生んだドイツのようにではなく、平和憲法をもった日本のように歩んでもらえないか、と思うのです。

(弁護士 髙木太郎)

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