もういちど「茶色の朝」

以前・・・ずいぶん前に,「茶色の朝」を紹介したメッセージがあったと思いますが(紙ベースで発行してたときかも知れません(^_^;)),再度立ち止まり,振り返る必要があると思い,このショートストーリーを読み直しました。先日,テレビの街頭インタビューで「憲法が変わっても今日突然生活が変わるわけじゃないだろうし」と応えていた方がいました。そこが恐ろしいところだと思います。少しずつ少しずつ,「他人事」から切り捨てられていって,自分に及んで来たときに,ああ,あの時声を上げてればと。
でも,この本にであった頃と変わってきていると思うところがあります。
障がいのある方々がその支援者と共に,セクハラや性被害者がMeTooと,LGBTの人びとが自分たちを認めて欲しいと,生活困窮者が,年金生活者が,農漁業者が,学生が,女たちが,それぞれの被害やいきづらさを声に出して訴える様になった。ひとりきりで声を上げた人のもとに駆けつけて支援し,寄り添う仲間たちが一緒に声を上げるようになったように思います。
とても不安なこの国の政治の下で,憲法に守られたちいさなちいさなひとりひとりが,憲法を護ろうと声を上げています。

「決してあきらめないこと,声を上げ続けること,あなた任せで思考停止に陥らないこと。」
大事な,「勝つ」ことの秘訣だそうです。
(事務局 松田) 

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