「歴史は縦と横で見る」

外国人労働者の受け入れが拡大されるという。人手不足が待ったなしの状態だから、ということである。
歴史は縦と横で見る、という話を聞いたことがある。
自分の国の歴史だけではなく、横を見て他の国が日本に先行していれば、その国の歴史をみることで、日本の将来を見通すことができるという意味である。
欧州は、日本より、かなり早く労働力不足に陥り、それを外国人労働者で補った。
欧州は、来欧した外国人労働者を、自らと同じ仲間として遇してこなかった。それが、国内に貧困を生み、言葉の壁を作り、テロの温床となって、外国人を手前の都合で使ってきた自分たちに報いとして返ってくる。
日本も同じ道を歩もうとしている。
(弁護士 髙木太郎)

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