憲法9条にノーベル平和賞を!(リレーメッセージ)

1461415_580045962069335_722986677_n5月3日は憲法記念日。この日、憲法に関して、様々な報道がなされました。
その中で、「憲法9条を保持している日本国民にノーベル平和賞を」との運動が報道されていました。北海道新聞の社説「きょう憲法記念日 平和主義の破壊許さない」との記事で取り上げていました。
それによると、戦争放棄を定めた憲法9条をノーベル平和賞に推そう―。神奈川県の主婦が昨年1月、インターネットを通じて行ったこんな呼び掛けが大きな反響を呼び,賛同する署名が約2万4千人分も集まり、ノーベル賞委員会(ノルウェー)もこのほど平和賞候補として受理したということでした。

上記のように、ノーベル賞候補になったことで、広く憲法9条に関心をもってもらい、改憲を許さない運動の弾みにしていきたいものです。

そこで、「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会の呼び掛けを以下に紹介します。

憲法九条の素晴らしさを共有し、守り、活かし、世界に向けて広めていく取組の一つとして、実行委員会を組織し、ノルウェー・ノーベル委員会宛の署名活動を開始しました。
ノーベル平和賞は個人か団体に贈られるものなので、憲法は対象ではありません。しかし、EUが団体としてノーベル平和賞を受賞出来るなら、憲法前文から始まり基本的人権の尊重と徹底した戦争放棄を謳った憲法九条を戦後70年近く保持している日本国民も団体としてノーベル平和賞を受賞出来る可能性はあるのではないでしょうか。
日本国民は、積極的に憲法を活かすまでには至っていないかもしれません。しかし、世界中が武器を片手に戦力で物事を推し進めようとする圧力の中で、世界中の人の幸せと平和を願い、戦争への反省から、まず自ら率先して戦争の放棄、武力の不保持を定めた憲法を、戦後70年近くもの間保持してきました。このことによる世界の平和と安定への貢献は計り知れないほど大きいと言えるのではないでしょうか。
もちろん、日本国民全員が現憲法に賛成しているわけではありません。しかし、今現在も、今この時も、憲法を変えてはいません。これはひとえに、戦後、戦争への反省と平和への願いを込めて、大勢の方々が戦争の悲惨さと愚かさを語り継ぎ、祈りを込めて受け継がれてきた平和への願いがまだなお深く息づいているからだと思います。
そして、受賞に向けて、「世界の平和を願い戦争しないことは良い事であり、守り、広めていこう!!」という価値観の共有自体にも、意味があるのではないでしょうか。
この改憲の危機に直面している今、世界の平和のために平和憲法を守り、活かし、広めていくための取組の一つとしてご理解・ご協力いただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

こちらの署名用紙を開くとネット署名のURLも掲載されています。
署名用紙 
署名募集要項

(弁護士 伊藤明生)

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