「なぜ今「集団的自衛権」なのか」に参加して(リレーメッセージ)

「憲法と人権を考える市民のつどい」に参加してきました。タイトルは、「なぜ、今『集団的自衛権』なのか-「積極的平和主義の意味すること」-」東京新聞論説委員半田滋氏、元内閣官房副長官補・元防衛庁防衛研究所長柳澤協二氏の講演と対談です(詳しくは、憲法カフェ3月27日アップのチラシを参照して下さい)。                                   問題提起をする佐度島弁護士所員多数が参加しました。会場の埼玉会館小ホールは、600名を超える参加者で、用意した資料はすぐなくなり、立ち見、会場外に用意した椅子で聞いた方も多かったほどの盛況ぶりでした。 IMG_0188

 

(問題提起する佐渡島弁護士)

  (会場は立ち見も出るほどの超満員)

 

参加した所員の感想を掲載します。

○あんなに参加者の数と反応が大きい講演は初めてでした。印象的だったのは、栁澤さんの「友人が隣で殴られてたら、もちろん助けるが、日本はそうならないために、世界で一番強 いアメリカを一番の友人にしているのに、何を想定しているのか。」半田さん「(これから私たちに何が出来るのか、という問いに対して)気持ちを強くもつ、小さな輪でもいいから 周りに伝える、各地域の議員に対し意見を出す等、行動することが大事。一番大きなのは世論。黙っていれば、承認にしていることと同じ。」

○半田さん、柳澤さん、出版社の方々、皆さん今回の集会に勇気づけられ、何とかなるかも、と希望を持ったそうです。発信する側は相当な覚悟と勇気をもって臨んでいますが、 受け止める側の真剣な眼差しが何よりの励ましになるのですね。

○柳澤さんの話は初めて聞きました。防衛庁に入庁し、自衛隊のイラク派遣を統括した経験を持つ人の話はするどく深いと思いました。何故、今この時期に、集団的自衛権の行使に筋道をつけたいのか疑問でしたが、本人の思いだけなんだなーということがよく分かりました。その後、柳澤さんのNHK討論会をテレビで見ましたが、反対の立場からの発言は、論理的で説得力がありました。4月24日に岩波書店から、「亡国の安保政策-安倍政権と「積極的平和主義」の罠 -」(1400円+税)を緊急出版すると言ってましたが、タイトルの由来をあえて「亡 国」としたと。早速、買って読もうと思います。

(事務局 山﨑)

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