エスカレーターでは立ち止まろう

「埼玉県エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」が成立し,今年の10月1日に施行されます。
この条例は全国初だそうです。

エスカレーターの事故は少なくなく、事故の約70%が転倒によるもので、歩行に関連して転倒する事故が多いそうです。
かなり昔(昭和。私が子どもの頃)、エスカレーターは止まって乗っていたような気がします。
ところが、そのうち「外国では片側を歩くために空けている」というようなことを見聞きするようになり、いつのまにかそれが当たり前になったような記憶があります。
(ちょうどトイレもバラバラに並ばず、現在のように1列に並ぶようになる。そんな頃だったかもしれません。)

しばらく前からエスカレーターを歩行しないようにというアナウンスが多く聞かれるようになり、最近は朝の混雑時の駅などでも立ち止まって乗る人が多くなったように感じます。
私も実は以前はよく歩行してしまっていました。今は足が痛いからという理由だけでなく、止まって乗っています。
片側を歩行で利用するよりも、2列で並んで止まって乗った方が時間が短縮されるという話を聞いたこともあります。
また、安全面のほか、介助の必要な人や、右しかつかまれない人や左しかつかまれない人もいます。

条例は「県、県民及び関係事業者の責務を定めるとともに、エスカレーターの利用者及び管理者の義務を定める」とあり罰則規程もありませんが、何より誰もが利用しやすく、安全に利用できるということを意識するきっかけになるのはいいことなのかなと思いました。
(事務局M)

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