「私たちの暮らしを守るために」(リレーメッセージ)

先月、認可保育園の結果の発表がありました。私は幸運なことに、何とか希望の園に子供を入園させられることが決まりましたが、どこにも決まらなかった知人・友人はたくさんいて、仕事どうしよう…と悲嘆にくれています。
「保育園落ちた日本死ね!!!」というブログでも話題になりましたが、待機児童問題は働くお母さんたちの間で待ったなしの深刻な問題です。安倍首相は、「ブログが匿名である以上、実際起こっているか確認しようがない。」と言ったようですが、待機児童問題が叫ばれ出したのは昨日今日のことではありません。今では、日本中誰しもが知っていることで、どれだけ目をつぶって世の中を見ているのかと呆れます。
待機児童を減らすためには、もっと保育園を作ればいいのですが、そのためには保育士が必要です。しかし、保育士の給与は全産業平均と比較して月額10万円程低いと言われており、保育士の資格をもっていても、保育士として働くことを選択しない人が多いのです。そこで、保育士の処遇改善のために何とか予算を増やせれば…というのが誰でも分かる解決の道筋ですが、さすが安倍首相。「菅官房長官の下で、時代の変化に対応した栄典の授与に関する有識者懇談会を開催しており、叙勲において、保育士や介護職員を積極的に評価していくことについても検討していきたい。」ですって。予算はあまりさけないけど勲章ならあげるよって、本質が見えていないし、国民をバカにしていますよね。
呆れてものも言えないところですが、声を上げていかないと今の日本はどこに向かっていくのか、様々な問題が非常に危険な状況です。想像力の貧困な政治家に、今の日本社会が抱えている問題を具体的に訴え続けていく必要があります。      (弁護士 南木ゆう)
うららちゃん2016.3.25

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