八月が来るたびに(リレーメッセージ)

こうの史代著「夕凪の町 桜の国」
2015年8月6日 70年目の広島原爆投下の日
平和宣言の中で広島市長は、世界中の要人が是非原爆被害の悲惨さを実態をその目で見てください、知ってくださいと訴えました。

「夕凪の町」の主人公は、被曝から10年たって急に体調を崩しそのまま回復することなく、あっという間に亡くなります。とても短いお話なのですが、よくわからないまま、なにか引っかかるものがあって、何度も何度も、何度も何度も、今なお読み返しています。
映画にもなって、題名を知る方は多いと思いますが、淡々としたやりとりの中で、その背景に読み手が気づき、どういうことだろうかとほかの文献を紐解いてみる。このお話に描かれているのは、戦争の悲惨さだろうか、原爆の非道さだろうか、ヒバクシャの無念だろうか、差別だろうか、生き方だろうか、希望だろうか・・・。

夕凪の街 桜の国②

(事務局 松田)

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