25歳の質問

集団的自衛権について、25歳の若者から、次のような質問、意見がありました。

まず、ホルムズ海峡の機雷除去のために、何で、自衛隊を派遣しなければいけないのか。そもそも機雷をまくという行為は、すでに戦時下にあるのではないか。
機雷だけでなく、ミサイルだって飛んでくるかもしれない。

日本の原油備蓄は、2015年3月末現在で約197日分もある。万一、輸入が途絶えたとしても、これだけの備蓄があれば、国民生活に支障があるとは考えられない。
しかも、原油の輸入先は中東諸国だけではない。他国からも輸入することは、エネルギーの安定確保の観点からも重要ではないか。

原油を載せたタンカーが、ここを通過できないため、にわかに困るのは、エネルギー消費大国の中国だけではないか。日本が集団的自衛権を行使して、機雷除去することは、間接的に、中国に利益になるのではないか、との極論もある。

例えばイラクによってまかれた機雷を、日本の自衛隊が、集団的自衛権と称して除去すれば、日本がイラクと戦争することにならないのか。
視点を変えれば、ホルムズ海峡に面した、イラン、イラク、アラブ首長国連邦などの国々は、ここを通過できなければ、食料輸入はどうするのだろうか。

自国の経済的利益を犯してまで、何千、何万という大量の機雷をまくことに、何の意味があるのだろうか。
この問いに対して、皆さんは、どのように答えますか。
(事務局 長沢)
団パンフ

シールズ

 

この記事を書いた人

目次