「顔パス」という言葉は本来、地位や権力、コネとか、
そういうものの力を利用して、制限された場所に入場することを指しました。
もちろん、今でもそのように使われてはいます。
ただ近頃では、顔認証システムのことを指すようにもなってきました。
Googleで「顔パス」をニュース検索してみると・・・・
思いのほか多くの顔認証導入に関する記事がヒットします。
大阪メトロでは大阪万博の年2025年までに
切符なしで顔だけで電車に乗れるようになるそうです。
他には、富士急ハイランド、ユニバーサルスタジオジャパン、
コンビニエンスストア、コンサート会場等で、すでに導入されているというのです。
子どもたちの顔を登録して、顔認証で入館させる児童館もあるようです。
一面だけみると、便利な世の中になりましたね。
顔はSuicaやチケットと違ってなくさないですし、
パスワードのように忘れる性質のものでもない。
とはいえ、プライバシーの保護は大丈夫でしょうか。
AIとかIoTとか、科学技術の進歩は目覚ましく、
マスクをしていても顔認証可能とか、
13歳以上なら双子でも見分けられるとか言われています。
街角には高解像度のカメラが設置され、
24時間道行く人々を撮影し続けています。
公共の場で匿名でいる権利が危うくなるとの指摘もあります。
さらには、誰かに顔データを書き換えられ、成りすまされるリスクはないでしょうか。
やはりここで少し立ち止まって、慎重に考える必要があるのではと思っています。