憲法Caffè

埼玉総合法律事務所の所員が、憲法に関わる催しや学習会のお知らせ、感想、考えていることなどを、随時アップします!

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埼玉総合法律事務所
08月

駅で大騒ぎする自由

表現の自由は、しっかり考えないと危険な問題です。

感覚で、あれはOKこれはダメと区別していくとあぶないことは、歴史が証明しています。

ただ、なんだか頭でっかちに考えすぎるのもいかがなものかと感じています。

電車からおりて、大声が聞こえてきて、危ない人がいるから気をつけようと思ったら、選挙候補者だったことがありました。
僕は、駅で大声を出す人も、話を聞かずにヤジを飛ばす人も苦手です。

権利とか自由とかの話しの前提として、最低限の礼儀や節度が問われなければならないのではないかと思います。
どうせやるなら、どちらも、もっと爽やかにしてほしいですね。

(弁護士 竹内和正)

埼玉県民は・・・!投票に 行かせておけ!!

大ヒットした映画「翔んで埼玉」にあやかって,8月25日(日)投票の埼玉県知事選挙のポスターと,投票告発動画が自虐的で笑える。制作は埼玉県選挙管理委員会とは,よくやったものだ。
かつて「憲法をくらしに生かす」ことを県政で実践してきた埼玉県,県庁には垂れ幕がかかっていた。
「県民本意の,県民のための県政」というと,あまりに抽象的,具体性に欠ける政策はいらない。
私たちの生活,つまり教育,福祉,医療など,生きることに直結する政策をわかりやすい言葉で話してほしい。
そして有権者たる県民である私たちは,選挙公報や演説などで,候補者の政策を聞いた方がいい。
自分の暮らしがよくなりそうか,自分の要求にかなうことを言っているか,自分で判断して投票したい。
ポスターと動画を見てほしい。思わず笑ってしまう。
埼玉県にも海水浴場がほしいという人は,是非とも投票しよう。
ただしこれを公約にしている人はいない。
長沢


三 陸

八戸から岩手県陸前高田まで南下
切り立った崖と青い海がみえる

明戸海岸防潮堤のすぐ脇を走り宮古へ
建物の壁の津波到達地点標識
いたるところに作業用車出入口の看板が立っている
一部区間走行可能の三陸自動車道もダンプカーが目立つ

自動車道を走り釜石を過ぎて陸前高田と大船渡へ
広大な盛土復興工事現場
実際に見るあまりの光景に言葉をなくす
海も空も青くキラキラしていているのに
工事車両とその現場が現実を教えてくれる

港や海岸線を囲むような大きな真っ白い防潮堤
車窓から海をみることはかなわなかった

この目に映ったすべての景色と状況、そして原因を忘れないようにしたい

(事務局 T)

オリーブの根

2年前にオリーブの苗を購入し、植木鉢で育てています。大きくなったのですが、昨年は実を付けませんでした。
今年、大きな鉢に植え替えたところ、緑の葉も活き活きとし、たくさんの実が付きました。
普段、根の存在は意識しませんが、見えないところで根が大きく張ったからでしょうか。

私たちが自由に発言したり好きなところに行ったりすることができるのは、平和主義を規定する憲法のおかげです。
戦争の中では言論も行動も制限されてしまいます。
私たちの自由な生活の根っこには、私たちを支えている憲法があります。

今、この憲法を変えようという動きがあります。
鉢を変えるのではなく、根を変えてしまうのです。
本当に必要なことなのでしょうか。

普段はそのありがたみを意識しない憲法のことを考える良い機会です。

(弁護士 古城英俊)

背筋が寒くなる話

米国のワシントンD.C.にあるホロコースト記念博物館にはファシズムの初期徴候なるものが掲示されています。
ファシズム研究で知られる米国の政治学者がヒトラー、ムッソリーニ、ピノチェトといった各国のファシストを研究する中で初期徴候として共通した14項目を発見したそうです。

その掲示されたものを列挙すると
1,強情なナショナリズム 2,人権の軽視 3,団結のための敵国作り
4,軍事優先 5,性差別の横行 6,マスメディアのコントロール
7,国家の治安に対する執着 8,宗教と国家の癒着 9,企業の保護
10,労働者の抑圧 11,学問と芸術の軽視 12,犯罪の厳罰化への執着
13,身びいきの横行と腐敗  14,不正な選挙

・・・これって現在の日本の状況にあてはまりませんか?

いま、夏真っ盛り。夏と言えば怪談話が定番ですが別の意味で背筋が寒くなる話です。

事務局 A・K