TPP

TPPが衆議院で強行採決されようとしている。TPP反対を唱えて当選した自民党議員(大臣まで)が多数賛成していて、民主主義の危機でもある。

TPPは「貿易自由化」のために自由化の妨げになる各国の規制を許さないことがその主たる内容である。

各国の規制は、自国の国民の健康、命を守るための、危険な成分を規制するものだったり、自国の弱い産業、これに従事する国民の暮らしを守るための規制だったりする。

TPPの問題は、アメリカ、オーストラリア対日本の戦いではなく、これらの規制を取り払いたい国際規模の大企業 対 命や健康、暮らしを守る規制は国単位でしっかり作ってほしい、一般市民の戦いなのだ。

そのことが全く伝えられていないことに、さらに民主主義の危機を感じるのだ。
(弁護士  髙木太郎)

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