今回のリオデジャネイロオリンピックでは、内戦や政情不安などで他国に逃れたシリアやコンゴ民主共和国、エチオピア、そして南スーダンから10人の選手が選ばれ、「難民選手団」として初めて参加しました。
五輪で初めて難民選手団が結成されたのは、難民問題がこれまでになく深刻な状況となっているからで、
2015年末時点で、世界中の難民の数は6,530万人に達しており、第二次世界大戦後、最大の人数を記録しています。
IOCは、「五輪でこの10人のアスリートが活躍する事が、世界中に住む難民たちの希望となり、世界中の人々が難民の問題に関心を寄せることを期待する」との声明を発表しています。
競技観戦を楽しむと同時に、難民問題について考えるきっかけとしても、リオ五輪に注目したいところです。
(事務局 山本)