憲法Caffè

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埼玉総合法律事務所
2019年

伊藤詩織さん、勝訴。

伊藤詩織さん、勝訴。
あるテレビ局では、刑事と民事の結果が異なったことだけを取り上げていた。刑事の立証のハードルは本来は高い.
刑事で起訴さえされなくても、民事でなら、アイツ間違いなくやってるよね、位の事実が認定できれば、損害賠償は認められるべきは当たり前。

別のテレビ局では、加害者の山口元支局長は安倍総理に直接電話できるほどの密接な関係があったということを取り上げていた。

海外の有力紙は結構この点に着目している。

山口氏に対して、裁判所が逮捕状を発していたのに、捜査機関がそれを執行しなかったのだ。
これにより、刑事で取れるはずの証拠、逮捕に引き続き捜索差押が行われていれば、それにより客観証拠も押さえられたかもしれないのに、それがされなかったことを取り上げていた。

逮捕状を執行しないなんて、この種事件では有り得ない話。
何か大きな力が働いたと思うのは当たり前。

日本はホントにおかしくなっている。

(弁護士 髙木太郎)

 

エチケット

インフルエンザ、花粉症とマスクが手放せない季節がやってきました。
私は花粉症なので、年末ごろから3月ごろまで毎日のようにマスクが手放せなくなりますが、そんな中、とても気になっていることがあります。
それは、激しい咳をしていたり、鼻水をズルズルさせている人がマスクをしていなことです。
また、逆にその周りの人が予防のためにとマスクをつけているのを見ると、「普通は反対では?」と、とても違和感を感じます。
薬を飲んでいるから、マスクをするのが嫌だから、面倒だからなど理由は色々とあるのだと思うのですが、マスクをしたほうが楽だし(場合に寄りますが)、何より周りの人に迷惑をかけないためにも当事者自身がマスクをつけるべきだと思います。

「咳による飛沫は、最長4メートル飛び、45分間、空中に残存する」との研究結果が発表されています。
口内には様々な細菌がおり、当然飛沫にも多く含まれているので、マスクをつける・ハンカチで口を覆うなど、周りへの配慮を心がけましょう。
また、最近では、「咳ハラスメント」という言葉もあるようです。
自分では気づかぬうちに、周りに迷惑をかけている場合もあります。

皆で気を付けて、気持ちよく過ごしたいですね。
(厚労省のHPに「咳エチケット」についての記載がありますので、ぜひ見てください)

(事務局 H)

 

生存権は日本人だけのもの?

日本にいる在留資格のない外国人は健康保険に入る事ができません。
自分は難民であり、母国に帰ることができない、と訴え、難民申請をして、その結果を待っている人の中には同様の立場の人もいます。
健康保険に入ることができない人たちが病院にかかるには医療費は10割負担になります。
しかし、そういう人たちは、日本で働く事が認められていません。
ですので、高額な医療費を支払うことができず、病院にかかることができません。
生活保護を受けることもできません。
その結果、ただ病体が悪化していき、死を待つだけの人もいます。

日本にはこのように適切な治療を受けることができない外国人がたくさんいます。
母国に帰って働いて病院にかかることができるのであれば、帰国した方がいいはずです。
しかし、それでも帰ることができないのです。

憲法上の生存権は、日本国籍を持っている人だけに保障される、という考えがありますが、果たして、そのような考えでよいのでしょうか。

(弁護士 鈴木満)

安倍政治の特徴?

大学入試への民間試験導入について議論がされている。
これは、安倍首相が成長戦略と言って、どこの尻をたたいても、成長しないものだから、本来、営利団体の手に委ねることがふさわしくない公的部門を、民間に委ねて、そこで利益を上げさせようとする話の一環だ。
しかし、公平が何より要求される入試で、学生アルバイトを使って、記述式の採点をさせるなど、愚かとしか言い様がない。直ちに、止めるべきである。
安倍政権のもう一つの特徴は、もりかけ問題や、桜を見る会に共通するように、国政私物化である。どうせ、そのうち、ベネッセと、安倍首相やその側近との関わりが明らかになってくるのであろう。

(弁護士 髙木太郎)

何かおかしい

来年の夏に開催される東京オリンピックのマラソンと競歩が、急遽札幌で行われることになりました。
そうかと思えば、大学入学共通テストにおける来年度から導入予定だった英語の民間試験が突然延期に。
それまでひたすら、目標に向かい努力しきた選手や、受験生のことを考えてのことなのでしょうか。
何かおかしくないですか。
当事者であるのに、なおざりにされた選手や受験生たち。
とても気の毒ですが、一日も早く気持ちを入れ替えて頑張って欲しいです。

事務局 A

 

憲法集会@国会正門前

光は闇に負けない

真(まこと)は嘘に負けない

真実は沈まない

決してあきらめはしない

韓国で今歌われている歌だそうです。
11月3日文化の日。
国会正門前で開かれた憲法集会で、「日本と韓国の市民は、手をつなごう」と、参加者みんなで歌いました。
とてもシンプルですが、詩を読んで鳥肌が立つほどの思いがしました。
私たちの思いは間違ってない。すべての市民が、権力に潰され、あきらめてしまわないように。香港の若者たちにもこの歌を送りたい。
(事務局 松田)

三谷幸喜の「記憶にございません。」

史上最低の傲慢総理が、石をぶつけられたことをきっかけに記憶を失い、良い総理に生まれ変わって、しがらみのない、理想の政治を実現しようと立ち上がる物語。アメリカ大統領の訪日・ゴルフ接待・農産物の押しつけ、生活保護の切り下げや消費税など、三谷パロディ満載で笑える。国民が為政者を笑い飛ばせるのがまともな世の中。三谷だから干されないとは思うが。
(弁護士 高木太郎)

「いだてん」おもしろいと思うけど・・・

史上最低視聴率、低視聴率更新・・・などと言われているNHK大河ドラマの「いだてん」は、わたしは地味に好きだ。見られる時だけだが、飛びとびでも、なんとなくつながるのは近現代だからかしら。意外とテンポがよくて、45分があっという間なのである。
欧米との差に愕然としながら、日本のスポーツが変わっていく様にワクワクする。
女子が足を出して走るなんてはしたない、なんて言われてた時代からモヤモヤしながら走らずに入られなかった女子、戦前にメダルを取った泳ぐ女子!
世界から孤立しようとしている日本の軍事政治の中で、1940年のアジア初の東京オリンピックは幻となり、平和の祭典が開かれたはずの国立競技場で3年後の10月学徒出陣の壮行会が行われたのである。戦地に向かわせられる、オリンピックでメダルを取っていたはずだった青年のいる学生たちに向かい「バンザイ」を叫ぶ群衆。とても「バンザイ」とは言えず立ちすくむ招致に奔走した(役の)アベサダに上司である(役の)リリーフランキーが、「いやでも、言え」といって、「バンザイ」を叫ぶのだ。
悔しさ、無念さ、そして過去を歴史として知る思いが、複雑に絡み合って膨らみ、胸が苦しかった。あの場にいたら私もバンザイを叫ぶだろうか。たとえそれが犯罪になったとしても頑として言えない自分を期待したいが。そんなことも考えてしまったりする。(事務局 松田)

内心の自由

高校野球秋季大会の決勝戦を途中から観戦しました。
花咲徳栄が見事優勝しました。
閉会式で君が代を流れた際、埼玉県高等学校野球連盟は、
観客にも起立と脱帽を求めました。
私が見た限り、1人を除き、全員が起立し、脱帽しました。
少なくとも埼玉県高野連は、観客に起立と脱帽を求めることが
内心の自由への圧迫になるとは考えていないようです。

(弁護士 伊須慎一郎)