憲法Caffè

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埼玉総合法律事務所
04月

PTAは強制?

先日、娘の小学校の新年度初めての授業参観と懇談会が行われました。

PTAのクラス役員決めが行われる初回の懇談会です。前日から緊張で胃の痛い思いでした。
PTAは強制加入ではないと最近知りましたが、娘の学校では全員加入が暗黙の了解となっています。

予想通り、一番大変と言われている役員が決まらず、担任の先生のくじ引きにより、私が選ばれてしまいました。
6年間のうち、いつかは何らかの役員を経験しなくてはならないので(逃げ切れるのは数人で、役員未経験者は中学校へ情報が行くらしいという噂)、
いつかはと思っていましたが、ついにそのときが来てしまいました。
フルタイムで働いているなんて断る理由になりません。

もちろんPTAの方々のおかげで学校運営がスムーズに行われているので感謝していますが、
任意加入であるはずなのに加入するかどうかを選択した覚えがありません。
でも、もし加入しない人が増えてしまったら学校運営に支障が出てしまうかもしれません。
難しいところです。
そして、役員全員がお母さんです。(お父さんが役員をやられる場合もありますが、ごく希です)

いろいろと思うところがありますが、1年間頑張りたいと思います。
(事務局 S)

 

官邸前の風景

関わっているアスベスト事件の関係で国会議事堂前に行ったのですが、

いま、国会議事堂や首相官邸前は、すごい状況ですね。

 

たくさんの人が、それぞれの立場でそれぞれの主義思想を大声で訴えています。

そして、異なる主義思想の人たちを否定し、攻撃して、自分たちの正当性をアピールしています。

 

個人的には、品のない、口汚い批判は苦手です。

 

どんな立場でも、最低限の礼節は必要だし、もっと爽やかな方法はないかな、と思いながらイヤホンをはめて通り過ぎます。

(弁護士 竹内)

 

戦争マシーンを止めろ-「ヒトラーへの285枚の葉書」

観たいと思っていた映画を見ました。
「ヒトラーへの285枚の葉書」です。

ナチス政権下のドイツ・ベルリンで暮らしている夫婦が、最愛の一人息子
を戦争で失ったことをきっかけに、ヒトラーは嘘つきだなど、285枚の
葉書を街中にこっそり置き残すという危険な行動を始めます。冷え切った
夫婦仲が、密かに真実を訴え続けることにより、ナチスに抑圧された多く
のドイツ国民と異なり、自由を手に入れ、信頼関係を取り戻していきます。
しかし、1943年、夫が職場で葉書を落としてしまったことをきっかけ
に逮捕されてしまいます。夫は妻も連行されたことを知り、285枚の葉
書を街に置いたことを認めますが、結局、夫婦共に死刑となり、ギロチン
で処刑されます。
その中で、職人である夫は異論を許さない全体主義の中、戦争に邁進する
ドイツを戦争マシーンになぞらえて、ひとりひとりは砂粒のようなものだ
が、多くの人が真実を知り、まとまった砂として戦争マシーンに飛び込め
ば、戦争マシーンは動かなくなると訴えます。

異論を許さず、弱い者を叩きつぶす今の日本社会にもつながるところがあ
るのではないでしょうか。
おかしいことには、おかしいと異論を述べることができる社会、1人1人
の個性を認め、戦争マシーンの歯車にされることに抗うことができる社会
を続けるためにも、何が事実か見極めて、おかしいことには、おかしいと
言い続けることが大事だとつくづく考えさせられました。

弁護士 伊須慎一郎

 

『登山者のための法律入門』(溝手康史先生著)を拝読しました

ちょっとだけ山登りをしたり、法律事務所員であったりするので、タイトル買い(≒ジャケット買い)しました。

特に心打たれたのは、34ページから35ページにかけて。「今の憲法は、だれでも生まれながらにして自由であることを保障していて、登山もそのような自由の一部として保障されている。」「憲法でいう自由は、国民の行動が国や行政に妨げられることがないことを意味する。」「登山に関していえば、憲法の保障があるおかげで、登山を簡単に制限、禁止できない。」的なことが書いてありました。

自分の気持ち一つで山登りができるのも、今の憲法があるからなんですね。

事務局 M