憲法Caffè

埼玉総合法律事務所の所員が、憲法に関わる催しや学習会のお知らせ、感想、考えていることなどを、随時アップします!

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埼玉総合法律事務所
12月

よい年をお迎えください。

今日のお昼,同僚たちとお蕎麦を食べながら,どんな1年だったかね~なんて話をしました。

官邸前で怒った,日比谷公園で拳を突き上げた,県庁前どおりを声を上げながらパレードした,北浦和公園で,埼玉会館で,大宮ソニックシティ大ホールで,実際に見ただけでも,みんなおこっているよ。不安を感じているよ。

私たちはあらがわなくてはいけない,声を上げなくてはいけない。

格差や貧困がなくなるわけない。戦争はなくならない。差別はなくならない。したり顔で斜に構えて,そんな言い方しないで。

新しい年も,「わたしの理想とする社会」に近づいていくよう,いろんなことやっていきます。

一年間,お疲れ様でした。来年もがんばりましょ~。                                  (事務局 松田)

癒やし猫

世の中を変えることはできる(リレーメッセージ)

今は電車、飛行機は禁煙が当たり前になっていますが、私が生まれた頃は、中・長距離列車に一両も禁煙車両はありませんでした。
1970年代に、たばこの害や受動喫煙の害が認識され、非喫煙者のグループが旧国鉄に対して禁煙車両の設置を要求しました。しかし、旧国鉄側の反応が鈍かったため、1980年、旧国鉄を利用する市民が原告となって、旧国鉄を被告として、国鉄の全旅客列車の半数以上を禁煙車にすることなどを請求する訴訟を提起しました。裁判所は原告の請求を棄却しましたが、訴訟係属中に、旧国鉄側は、これまでほとんど設置してこなかった禁煙車両を新設・増設し、また、禁煙タイムを設けるなどして、喫煙対策を進めました。裁判では負けましたが、訴訟を提起したことにより、世の中を変えることができ、現在に至るのです。
個人の尊重という憲法の価値を実現し、世の中を少しでもよくするため、弁護士としてできることに取り組んでいきたいと思います。

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(弁護士 古城英俊)

「集団的自衛権、だめよー、だめだめ」

「集団的自衛権」「だめよー、だめだめ」
今年の流行語大賞は、2つ。
この2つくっつけると、とてもおもしろい。
「集団的自衛権、だめよー、だめだめ」である。

折しも総選挙。
安倍さんは、「アベノミクス選挙」などと言っているが、
終わったら「私の政策は全部受け入れられた」と言うに決まっている。

浦和地区中小企業家同友会にも所属している姜尚中さんがあるテレビ番組で話していたが、
「今度の選挙は、選挙行きますか?人間辞めますか?」というくらい重大な選挙なのだ。

どうせかわらないと白けるのはやめて、選挙に行きます。

弁護士 髙木太郎

 

大人の選挙ステッカー

奨学金問題と憲法9条(リレーメッセージ)

「(奨学金延滞者情報を活用し)防衛省などに頼んで、1年とか2年のインターンシップをやってもらえば、就職というのはかなりよくなる。防衛省は考えてもいいと言っています。」

これは文部科学省が設置した「学生の経済支援の在り方に関する検討会」で今年5月になされたある委員の発言です。

アメリカでは軍隊に入隊すれば国防総省が奨学金返還額の一部を肩代わりするという制度がありますが、この発言はまさにこの制度を念頭においた同様の制度を提案するものといえるでしょう。

教育を受ける権利を補完する奨学金制度を徴兵に利用することは当然あってはなりません。この意味でもやはり返済の必要ない給付型奨学金の創設が早急に必要であると思いました。

(弁護士 鴨田譲)

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