憲法Caffè

埼玉総合法律事務所の所員が、憲法に関わる催しや学習会のお知らせ、感想、考えていることなどを、随時アップします!

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埼玉総合法律事務所
06月

小さいおうち

中島京子氏の「小さいおうち」を読みました。
山田洋次監督により、映画化もされていますね。

昭和モダンという和洋折衷文化が花開いた時代、普通の人々の生活に、戦争がいかにして忍び込んでいくのかを、ある家族の物語を通してリアルに描いています。戦前とか戦中というと、「今の私たちとは全く違ったメンタリティーの人々が生きた時代」と考えがちですが、そうではなかったのですね。

幻に終わった昭和15年の東京五輪、まさに6年後の東京オリンピックと重なります。当時は、軍需景気があって経済が上向きで、三越では勝戦バーゲンなんかをやっていて、戦争をしている一方で、ほのぼのとした日常がありました。景気がよくなると批判力がなくなって現状を肯定してしまう、その傾向は今も変わらないと思います。

今のこの生活と戦争が共存できること、例えば、どういうわけか海外のニュースリソースにアクセスできなくなったり、外国人のお友達がひとりふ小さいおうちたりと帰国してしまったり、同僚が戦争にいくために長期の休暇に入ったり、たぶんこんなふうに少しずつ、現代の生活の中にも戦争が入り込んできます。少しずつなので、徐々に慣れてきて、最終的には、それが当たり前になっていきます。

今、一人でも多くの方に、この静かな恐怖を感じてほしいです。そして、戦争を止める方向で、大きな動きをつくりたい。そういう冷静な大人の存在が、未来を生きる子どもたちの希望につながると信じたい、そんなふうに感じているのです。
(事務局 荻原)

[9条をこわすな]解釈改憲反対 6.17日比谷野音集会と国会請願デモ(リレーメッセージ)

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少し前まで,政府に向かって声を上げるすべを知らなかった市民ひとりひとりが,思いを持って集まって,官邸前で一緒に叫んでいます。もう,黙っていられない。「戦争反対」「憲法を守りなさい」  官邸前行動や集会やデモに参加したくても出来ない人はもっともっといます。 でも,声を出さないと届きません。FAXや葉書,手紙・・・近くの議員事務所でも,自民党・公明党の事務所でも,いいでしょう。とにかく伝えましょう。「憲法解釈の変更による集団的自衛権行使容認の閣議決定をするな」。

「 解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会 」でも,FAXを送ろう!と呼びかけています。  当事務所では,自由法曹団の要請文を使用して,FAX行動もしています!

こちらをご参照ください。   →  解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会http://kyujokowasuna.com/?p=304

(事務局 松田)

 

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STOP!!改憲 (リレーメッセージ)

無題先日、憲法学習会の講師をさせていただきました。これまで憲法についてあまり意識していなかった方々が対象だったので、そもそも憲法とはどういうものか、自民党の憲法改正草案や集団的自衛権を認めようとする解釈改憲の問題点はどこにあるのか、などについて、私たちのくらしに憲法がどのように影響しているのかを交えてお話しさせていただきました。
国家権力の暴走を止め、国民の権利・自由を守るために憲法があること、憲法は法律とは違い、国家権力の手足を縛るものであり国が守るべきものであることなどをお話しし、自民党の憲法改正草案には、国民が憲法を守らなければならないと規定されており、これは憲法の役割を放棄するものだということを説明させていただきました。
私たちのくらしを守っている憲法についてより多くの人が関心を持ち、今の政治の動きに疑問を持っていただければと思います。

無題
日本国憲法改正草案対照表
(弁護士 古城英俊)